【松岡修造氏の全米オープン展望1】ここで勝つことが圭の人生を変える

[ 2018年8月24日 08:00 ]

松岡修造氏の全米オープン展望(1)

全米オープンの展望を語った松岡修造氏
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 テニスの4大大会、全米オープンは27日から米ニューヨークで開幕する。男子シングルスでは、先月のウィンブルドンで自身初の8強入りを果たした世界ランキング21位の錦織圭(28=日清食品)が得意のハードコートで悲願の4大大会初制覇に挑む。大会を中継するWOWOWで解説者を務めるスポーツキャスターの松岡修造氏(50)にとって今大会は相当に期待値が高そうだ。

 圭は全米準優勝(14年)の経験があり、大会の全てを知っている。楽しみという言葉はあまり使いたくないがワクワク感が凄い。ハードコートシーズンの初戦、7月末のシティ杯での圭が素晴らしかったので、試合が終わる前にメールをしてしまった。

 「ガッツポーズすごいぞ」「やる気ある圭が戻ってきた」。テニスが好きだった頃の圭、どんなことをしても勝ちたかった圭というのが戻ってきつつあると感じた。

 勝手メールで褒めまくり。最初から返信するなと言ってある。一方通行で西岡や杉田にもそれは同じなんです。

 あの時見せた一球一球のガッツポーズの作り方は、今までの圭じゃなかった。全米を絶対に獲るぞという決意表明に思えた。「ここを逃したらもう次がない」。それを圭自身が強く感じているんじゃないか。

 4大大会を1回だけでなく、4つ全て勝ちたいと思っているなら、もうタイムリミットは近づいている。時間はない。ここで取れなければどんどん若手が出てくるだろう。“やっぱり錦織はダメか”というイメージも完全についてしまう。この大会でそれをなんとか阻止してほしい。ここで勝つことが圭の人生を変える。

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