三ケ島、初の単独首位発進 ミラクルショットに「漫画みたい」

[ 2018年8月24日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニトリ・レディース第1日 ( 2018年8月23日    北海道 小樽CC=6628ヤード、パー72 )

<ニトリレディース 初日>18番、ティーショットを打つ三ヶ島かな (撮影・西川祐介)
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 今季まだ1桁順位がない三ケ島かな(22=ランテック)が、ボギーなしの5バーディー67で回り、自身初の単独首位発進だ。8番パー4では2打目を池に落としたが、跳ねて縁に戻る幸運もあってパーをセーブ。難コースで好スコアをマークした。5バーディー、1ボギーの68で回った青木瀬令奈(25=三和シヤッター工業)が2位につけた。

 入ったと思ったボールが水中から出てきた。本人も「漫画みたい」と驚くショットで三ケ島が危機を脱出し、難コースを制圧した。

 アウトから出て、3アンダーで迎えた8番パー4。ティーショットを左ラフに打ち込んだ。横に木が迫り、打ちにくい体勢から5Uで放った第2打がグリーン右手前の池に落下。だが、「一度池に入ったのですが、ワンバウンドで出てきて…」と跳ねるように縁へたどり着いた。ピンまで残り約35ヤードから2メートルに寄せてパーをセーブ、続く9番では残り90ヤードから第3打をピン横につけてバーディー。10番も5メートルのフックラインを沈めた。自身初の初日単独首位に「落ち着いてできたのが一番。あと運もありました」と笑顔を浮かべた。

 池で跳ねた原因は定かではないが、8番の珍ショットについてキャディーを務める父・直(すなお)さんは「カメの甲羅にでも当たったのかと2人で話していたけど」。一方、グリーンキーパーは「4番にはカメがいるが、8番は深いので現実ではありえない」と首をかしげた。

 前週のCATレディースでは初日に2位発進しながら2日目に崩れ、終わってみれば20位。「メンタルのスポーツなので、いかに自分の気持ちをフラットに持っていけるかを心掛けている。私にとって問題は2、3日目」と表情を引き締める。心をフラットにするため、海外のミラクルショットやマスターズ練習日恒例の水切りショットなど面白ショットを観賞している。今回の「珍ショット」を見て成績が安定することになれば、言うことなしだ。

 ▼3位宮田成華 木に当ててボギーだった最終9番以外は90点。練習ラウンドからグリップを替えてパットが良くなった。(5バーディー、2ボギーの69)

 ▼3位有村智恵 全体的にショットが本当に良かった。このコースは本当に難しいので、欲張らずに淡々とプレーしたい。(8、9番連続バーディーで3アンダー69)

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2018年8月24日のニュース