日大・田中理事長が理事会で謝罪 常務理事辞任の内田前監督は自宅待機

[ 2018年6月1日 17:45 ]

日大の大塚吉兵衛学長
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 日大選手の関学大選手への悪質タックル問題に関し、日本大学の大塚吉兵衛学長らが1日、文部科学省及びスポーツ庁と東京都千代田区の同庁で面会を行い、この日、面会に先立って行われた理事会で決まった事項を報告した。30分の予定だった面会は約1時間30分にも及んだ。日大側が面会後に会見。理事会で田中英寿理事長が対応の遅れを謝罪したこと、常務理事を辞任した内田正人前監督(62)は大学の職員として人事部長と運動部を統括する保健体育審議会局長に就いているが、内規に基づいて6カ月の自宅待機となったことなどを明かした。

 日大はこの日、面会に先立って行われた理事会で、内田前監督が大学で務めている常務理事の役職の辞任を承認。問題を調査する第三者委員会を立ち上げたことも報告した。

 会見の主なやり取りは以下の通り。

 ――1時間30分もの間、何を話していたのか?

 大塚学長「第三者委員会の設置、内田前監督の常務理事の辞任について、ご報告しました」

 ――なぜ田中理事長が公の場で報告しないのか?

 大塚学長「現在は第三者委員会にお任せしておりますから、その折には理事長から報告することになると思います」

 ――内田前監督の常務理事辞任について。

 総務部長・大里裕行氏「(5月)30日に内田常務から連絡がありまして、辞任したいと連絡がありました。ご迷惑をお掛けしたので、辞任したいとのことでしたので、書類を私が取りに行きました。病院に入院しておりましたので、その病室にうかがって辞表を受け取ってきました」

 ――解任ではなく辞任。

 大里氏「学連の決定では被疑者にはなっておりますが、現段階では辞任の申し出を受けたということです」

 ――理事会で田中理事長はどのような発言をしたのか?

 大里氏「このような問題になり、対応が遅れてしまったことを理事に謝罪しておりました」

 ――理事長が説明しないことを世間は納得するか?

 大塚学長「それは難しいと思います。第三者委員会の最終結論をどのように受け入れるかについては、理事長から発言していただくことになると私は思っております」

 ――第三者委員会の結論はいつ出るのか?

 大塚学長「文書でも発表しておりますが、7月いっぱい」

 ――スポーツ庁は7月いっぱいで納得している?

 大塚学長「それは考えているようでしたが、部員の数も多いですし、ガバナンスの問題もありますので、時間をくださいというふうに申し上げました。」

 大里氏「スポーツ庁からはなるべく1カ月程度という話はありましたが、(第三者委員会の委員に)対象範囲、対象人数をお伝えしたところ難しいという判断でした。2カ月はどうしてもかかるとのことでした。立ち上げが遅いことは重々承知しておりますが、大学としてきちんとした形で事実解明、原因究明をしていただきまして、それを真摯に受け止めて検証したいとの考えで、このようなスケジュールとさせていただきました」

 ――理事会で田中理事長が謝罪したのは誰に向けてか?

 大塚学長「いろいろな問題がありましたので、皆さんに対してということだと思います。誰々に対してという具体的な言葉はありませんでした」

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