NBAファイナルが開幕 ウォリアーズが延長を制して先勝 キャバリアーズのジェームズは51得点

[ 2018年6月1日 14:02 ]

リプレーで判定が変わった問題の場面。
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 4年連続で同一カードとなったNBAファイナルが5月31日(6月1日)にオークランド(カリフォルニア州)で開幕。地元のウォリアーズ(西地区2位)が延長の末に124―114(前半56―56、延長17―7)でキャバリアーズ(東地区4位)を退けて先勝。初戦では4年連続で白星をもぎとった。

 試合はデッドヒート。ウォリアーズは今プレーオフで137点(過去18試合)を勝ち越している第3Qで引き離しにかかったが、東地区決勝(対セルティクス)の最終第7戦で48分フル出場を果たしたレブロン・ジェームズ(33)がこのクオーターの途中で3本の3点シュートなどで1人で連続13点を挙げて盛り返し、第4Qはシーソーゲームとなった。

 ジェームズは101―102で迎えた残り50・8秒に3点プレーを成立させ、残り36・4秒にはウォリアーズのケビン・デュラント(29)にチャージングを誘発させて決定的なアドバンテージを握ったかに思えた。しかしデュラントに倒された際、相手に正対しておらず、リプレーの結果、審判はジェームズの反則に判定を変更した。

 ティロン・ルー監督(41)は「いまだかつてあんな審判の判断は見たことがない」と語ったが、試合を左右する状況下で残り2分以内にペイント内で発生したオフェンス・ファウルに対してはビデオでチェックすることが許されており、このルールが適応されて判定は覆った。

 結局、デュラントは与えられたフリースロー(FT)を2本成功。ウォリアーズは再び104―103と1点をリードした。

 それでもキャバリアーズは粘り、ジェームズは残り32・1秒、ダンクに行くと見せかけたあとにダブルクラッチからレイアップを成功。すると今度は残り23・1秒にステフィン・カリー(30)が3点プレーを成立させて107―106とまたしてもウォリアーズが1点を勝ち越し、クライマックスは息詰まる大接戦となった。

 ここから“世紀の勘違い”で試合はさらにもつれていく。残り4・7秒、キャバリアーズはジョージ・ヒル(32)がクレイ・トンプソン(28)からの反則でFTを得て1本目は決めたが、2本目はショート。このリバウンドをJR・スミス(32)がキープした。

 ところが何を思ったのか、同点だったにもかかわらずスミスはリングから遠ざかり、ジェームズの指示を受けてあわてて右のコーナーにいたヒルにパスを出したがタイムアップ。勝ち越すためのシュートを放つチャンスがあったにもかかわらず、この“権利”を放棄してしまった。ルー監督は「彼(スミス)は1点勝っていると思ったのだろう」と淡々と語ったが、ファイナルという大舞台では過去に例を見ないボーンヘッド。集中力を欠いたスミスの“勘違い”が試合の流れを変えてしまった。

 延長に入ると一方的な展開。ウォリアーズはトンプソンの3点シュートやショーン・リビングストン(32)のシュートなどで連続9点を奪って一気に勝負をつけた。

 カリーは5本の3点シュートなどでチーム最多の29得点、ケビン・デュラント(29)は26得点と9リバウンド、第1Qに左足を打撲したトンプソンもカリー同様に5本の3点シュートを成功させて24得点をマークした。

 自身通算8年連続の「王座決定戦」を迎えたジェームズは、48分出場してファイナルでは自身最多の51得点。マイケル・ジョーダン(元ブルズ)以来、25年ぶりにファイナルでの50得点超えを果たしたが、審判の微妙な判定とチームメートのFTミス、さらにスコアの勘違いという予期せぬ出来事でヒーローにはなれなかった。プレーオフでの30得点以上は、そのジョーダンに並ぶ史上最多の109回目。今季2敗していたウォリアーズに勝てる絶好のチャンスだったが、労力と体力を使い切りながらも勝利の女神は微笑まなかった。

 キャバリアーズは東地区決勝第5戦で脳震とうを引き越して2試合を欠場したケビン・ラブ(29)が3試合ぶりに復帰して21得点、13リバウンドを挙げたが、先発センターのトリスタン・トンプソン(27)は勝負が決した延長残り2・6秒、リビングストンへの「ひじ打ち」でフレイグラント2(過度の反則)による一発退場を宣告されるなど、細かな部分で対応的できなかった形。ウォリアーズはプレーオフの第2戦では過去19戦18勝で、キャバリアーズとしては第1戦をものにしておきたかったところだったが、ジェームズの奮闘むなしく、不本意な幕切れとなってしまった。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=キャバリアーズ(44・9%)、ウォリアーズ(51・1%)

 ▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(27・0%)、ウォリアーズ(36・1%)

 ▼FT成功率=キャバリアーズ(72・7%)、ウォリアーズ(95・0%)

 ▼リバウンド=キャバリアーズ(53)、ウォリアーズ(38)

 ▼アシスト=キャバリアーズ(18)、ウォリアーズ(31)

 ▼スティール=キャバリアーズ(5)、ウォリアーズ(10)

 ▼ブロック=キャバリアーズ(3)、ウォリアーズ(6)

 ▼ターンオーバー=キャバリアーズ(12)、ウォリアーズ(8)

 ▼速攻ポイント=キャバリアーズ(18)、ウォリアーズ(28)

 ▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(52)、ウォリアーズ(56)

 ▼ベンチスコア=キャバリアーズ(23)、ウォリアーズ(24)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=51)、カリー(ウォリアーズ=29)

 ▼チーム最多リバウンド=ラブ(キャバリアーズ=13)、グリーン(ウォリアーズ=11)

 ▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=8)、カリー、グリーン(ウォリアーズ=各9)

 <2018年ファイナル日程>

 ▼第2戦=6月3日(オークランド)

 ▼第3戦=6月6日(クリーブランド)

 ▼第4戦=6月8日(クリーブランド)

 ▼第5戦=6月11日(オークランド)

 ▼第6戦=6月14日(クリーブランド)

 ▼第7戦=6月17日(オークランド)

 *日付は米国時間

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