宇野 SP5位「3枠確保」へ上向き、4回転フリップ2回成功

[ 2018年3月24日 05:30 ]

フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2018年3月22日    イタリア・ミラノ )

ジャンプの修正に余念がない宇野
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 ショートプログラム(SP)5位で出遅れた宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は24日のフリーへ向けてサブリンクで練習した。右足甲を痛めてSPで回避した4回転フリップを2本成功。逆転優勝へ、そして来年3月にさいたま市で開催される世界選手権の出場3枠確保へ向けて、調子は上がってきた。アイスダンスのショートダンス(SD)は村元哉中、クリス・リード組(木下グループ)が10位となり、上位20組による24日のフリーに進出した。

 フリーを翌日に控えて、宇野は入念に4回転ジャンプを確認した。トーループを6本着氷すると、SPで回避したフリップを2本決めた。ループは成功しなかったが、再三チャレンジを繰り返した。SPの後「最後まで元の構成を諦めない」と話していた通り、平昌五輪銀メダルに導いた3種類4本の4回転ジャンプ挑戦に意欲を示す練習内容だった。

 新調した靴が合わずに痛みが出た右足甲の状態は、20日の公式練習後はおんぶしてもらって移動するほどだったが、この日は40分間フルにジャンプを練習できるほどに回復。19日に大会の公式練習が始まってからほとんど決まっていなかった4回転フリップが着氷するようになり、ジャンプの調子も確実に上向いている。

 現時点で日本の上位2選手となる宇野と友野の順位合計は「16」で、来年の3枠確保となる「13」まで単純計算で3つのランクアップが必要だ。首位のチェン(米国)とは7・68点差。本来のジャンプ構成で挑むことができれば、逆転優勝も、日本の3枠確保も見えてくる。

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