内村、復帰戦は精彩欠き全種目予選落ち「何しに来たんだろう」

[ 2018年3月24日 05:30 ]

体操 種目別W杯第2日 ( 2018年3月22日    カタール・ドーハ )

男子鉄棒予選の演技を終え、厳しい表情の内村航平
Photo By 共同

 予選後半が行われ、男子は昨年10月の世界選手権で左足首を故障して以来の復帰戦だった五輪個人総合の2大会連続金メダリストの内村航平(29=リンガーハット)は跳馬で14・100点の9位、鉄棒は13・433点の10位。前日(21日)のあん馬とつり輪を合わせ、出場4種目全て予選落ちした。23日に行われた決勝前半の男子床運動では、加藤凌平(コナミスポーツ)が14・200点で3位に入った。

 キングの復帰戦は、あまりにも理想とかけ離れていた。前日の2種目に続き、跳馬も鉄棒も予選落ち。想像もしていなかった結果に、内村は「手応えも何も感じられない試合だった。ここまで何をしに来たんだろうか」と自身にあきれていた。

 昨年の世界選手権で左足首を痛めた跳馬では、「ヨー2」に挑む予定だったが「恐怖心の方が勝ってしまった」と回避。難度を落としたことが響き、決勝進出に0・016点及ばなかった。「気持ちが上がらないままだった」と世界選手権で種目別金メダルの実績がある鉄棒でも動きが硬く、精彩を欠いた。決勝ではH難度の大技「ブレトシュナイダー」を初披露する構想もあっただけに、表情には悔しさがにじんだ。

 4月の個人総合の全日本選手権では、11連覇が懸かる。「今回の結果を糧にして、ミスをしたら終わりと常に練習から思ってやっていきたい」。心技体全てを高め、完全復活をアピールする。

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2018年3月24日のニュース