スーパーボウルはペイトリオッツが有利 イーグルスは3戦連続の格下扱い

[ 2018年1月22日 13:43 ]

自身8回目のスーパーボウル出場を果たしたペイトリオッツのQBブレイディー(AP)
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 NFLのスーパーボウルは2月4日(日本時間5日)にミネソタ州ミネアポリスのUSバンク・スタジアムで行われるが、戦前の予想では過去5回の優勝を誇っているペイトリオッツが圧倒的に有利。AFCとNFC決勝の終了を待って公表された各ブックメーカーの“優勝平均オッズ”ではペイトリオッツが1・4倍だったのに対し、イーグルスは3倍に設定された。

 イーグルスはエースQBカーソン・ウェンツ(25歳)を左膝のじん帯断裂で欠いており、プレーオフではNFCの第1シードにもかかわらず3戦連続で「UNDERDOG(格下)」扱い。NFCの準決勝と決勝は勝利を収めたが、過去5回の優勝を経験しているQBトム・ブレイディー(40歳)を軸とするペイトリオッツが相手ではさすがに荷が重いだろう。

 ウェンツの代役として14年ぶり3回目のスーパーボウル進出に貢献したイーグルスのQBニック・フォールズ(29歳)は、バイキングスを下したNFC決勝では3TDパスをマークするなど大活躍。レギュラーシーズン終盤と比べて安定感は増してきたが、大舞台の経験がないことがマイナス材料となっている。

 イーグルスの守備力は強固。今季の平均喪失ヤード(306・5)と平均失点(18・4)はともにリーグ4位だった。ただしパス守備(平均227・3ヤード)はリーグ17位。ブレイディーのパスさばきにどこまで耐えられるかは未知数だ。

 一方、ペイトリオッツのパス攻撃(平均276・1ヤード)はリーグ1位。イーグルスのDL陣が間断なくプレッシャーを与えないと、ブレイディーの独壇場になる恐れもある。

 ペイトリオッツの平均喪失ヤード(366・0)は29位で、パス守備(平均241・3ヤード)は30位と低迷しているが、それでいて平均失点(18・5)は5位。ブレイディーによる安定したパス攻撃が確実に得点を生み出していくため、ある程度攻められても時間を使わせて最少失点に抑えようとするゲームプランがこのあたりににじみ出ている。

 イーグルスにとっては先手を取って序盤でリードを奪いたいところ。実際、AFC決勝でジャガーズがこの展開でペイトリオッツを追い詰めただけに、前半で主導権を握りたいところだ。

 なお両者の対戦は2015年12月6日以来、このときはホームのペイトリオッツが35−28で勝っている。

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