【記者フリートーク】美誠 プライド捨てた中国参戦 激変した美宇見て決断

[ 2018年1月22日 08:50 ]

卓球全日本選手権最終日   女子シングルス決勝 伊藤4―1平野 ( 2018年1月21日    東京体育館 )

卓球全日本選手権女子シングルスを制し、3冠達成の伊藤は皇后杯を手に笑顔
Photo By スポニチ

 伊藤が中国超級の下部リーグへ行くと聞き驚いた。リオ五輪後、伸び悩んでいた。成長するための武者修行だと、昨年6月、ドイツでの世界選手権最終日に聞いた。

 本当はその1年前の16年に中国行きの話があった。それも超級リーグからの誘い。しかし、断った。理由の一つが「中国勢に研究をされたくないため」だった。近年、女子卓球界を引っ張った福原愛は、かつて世界最高峰リーグに参戦したために戦術を丸裸にされたという。伊藤は、その二の舞いを避けたかったのかもしれない。

 1年たっての心変わりは、中国参戦を経て激変した平野を見たから。プライドにこだわらず、下部リーグの門を叩いた。「手の内がばれている分、日本人同士の方が勝つのが難しいんですよ」と言っていた日本選手権の初制覇は、本気で現状打破に取り組んだ成果だと感じる。(五輪担当・倉世古 洋平)

続きを表示

2018年1月22日のニュース