有希 今季最高2位、沙羅とW表彰台 ルンビ打倒へ好感触飛行

[ 2018年1月22日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第8戦 ( 2018年1月21日    山形市・クラレ蔵王シャンツェ、ヒルサイズ=HS102メートル )

女子ジャンプW杯蔵王大会、大ジャンプで今季自己最高の2位入賞した伊藤
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 平昌五輪代表の伊藤有希(23=土屋ホーム)が90・5メートル、91・5メートルを飛び、合計215・7点で今季自己最高の2位となり、今季2度目の表彰台に上がった。高梨沙羅(21=クラレ)は89メートル、91メートルの215・4点で3位。伊藤、高梨がそろって表彰台に立つのは今季初となった。マーレン・ルンビ(23=ノルウェー)が97メートル、101メートルの245・9点でW杯5連勝を飾った。

 今季国内最後のW杯。雪が激しく降る悪条件で、伊藤が意地を見せた。1回目90・5メートルで2位につけると、2回目も91・5メートル。着地時はランディングバーンに雪が積もり、他の選手がテレマークを入れづらいと考え、あえてそれを入れ込み、飛型点をアップ。今季自己最高の2位となった。

 「条件が荒れると、いいジャンプができることが多い。(悪天候は)気にならなかった。まだかみ合っていないので、もっと良くなるはず」と笑みを浮かべた。

 課題の助走が改善されてきた。13日のW杯札幌大会で伊藤の助走スピードは優勝者のルンビと最大1・5キロ差あった。だが今回はルンビと0・5キロ前後の遅れにとどめた。肩や膝の力の入れ方を緩め、助走姿勢を低くしたことでスピードが増したという。

 上向きの要因がもう一つある。先週のW杯札幌大会から“師匠”の葛西紀明兼任監督(45)からプレゼントされたオレンジ色の新ヘルメットを着用。レジェンドパワーを身につけ「そのおかげです」と声を弾ませた。

 これから再び欧州のW杯を転戦し、そのまま平昌入り。W杯は五輪前、残り2戦。打倒ルンビを掲げ、五輪までにさらに調子を上げていくつもりだ。

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