マリーストレート勝ちで3年ぶりV!2月誕生の長女が力に

[ 2016年7月11日 05:30 ]

3年ぶりにウィンブルドンで優勝を果たしたマリー(AP)

ウィンブルドン選手権最終日

(7月10日 英ロンドン・オー ルイングランド・クラブ)
 男子シングルス決勝で第2シードのアンディ・マリー(英国)が第6シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦し、6―4、7―6、7―6で下し、2013年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。4大大会では12年全米オープンを含めて3勝目となった。

 巧みなリターンから流れをつかみ、29歳のA・マリーが経験と底力の差で覇権を奪回した。英国男子で77年ぶりの頂点に立った歓喜から3年。ラオニッチの挑戦をはね返すと、ラケットを放り投げ、右拳を突き上げた。試合後はタオルで顔を覆い「素晴らしい瞬間だ」と涙があふれた。

 大会前にレンドル・コーチ(米国)と約2年ぶりにコンビを結成。「勝負どころでチャンスを逃すな」と諭され、集中力のギアを上げる「攻めの意識」を取り戻した。最速235キロ超のサーブを攻略し、第1セットから積極的にネットプレーを仕掛ける相手の横を抜く頭脳的ショットを連発。第3セットのタイブレークを縦横無尽の機動力と多彩な技で圧倒した。昨年4月に結婚式を挙げ、今年2月に長女も誕生。「新たな家族の存在が力」という。世界ランク2位の名手が伝統の芝の舞台で再び輝きを放った。

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2016年7月11日のニュース