彩香20位浮上!逆転リオ五輪へ一歩前進 31位以上で“当確”

[ 2016年7月11日 05:30 ]

第3ラウンド、通算イーブンパーで20位に浮上した渡辺彩香

米女子ゴルフツアー全米女子オープン第3日

(7月9日 米カリフォルニア州サンマーティン コルデバレーGC=6784ヤード、パー72))
 渡辺彩香(22=大東建託)が逆転でのリオデジャネイロ五輪出場へ、一歩前進した。71をマーク、通算イーブンパーで29位から20位へじわりと順位を上げた。野村敏京(23=フリー)は75と崩れ、通算2アンダーの8位に後退。リディア・コ(19=ニュージーランド)が70を出し、通算7アンダーの単独首位に浮上、メジャー3勝目に王手をかけた。

 勝負どころで耐えたかいがあった。難しい追い風の5番パー4。渡辺はフェアウエーからピンまで60ヤードの第2打をバンカーへ入れるミス。パーパットは6メートルも残ったが、根性でねじ込んだ。

 「ミスを取り返すパットだった。あれで今日の流れが良くなった」

 6番はカラーから8メートル、7番は6メートルを沈めて連続バーディー。12番パー3では傾斜をうまく使いながら2・5メートルに1オンしてバーディーを奪い、連日のアンダーパーをマークした。29位で予選を突破し、逆転での五輪出場に望みをつないでいたが、この日はさらに順位を上げて20位に浮上。五輪切符獲得へ、また一歩、前進した。

 「今週は初日から五輪を凄く意識していた」

 胸の内を素直に明かしたが、コースに一歩足を踏み入れれば「一ホール、一ホールに集中できている」と雑音を封印。それが土壇場での粘りにも通じた。大山志保と宮里美香が予選落ちしたため、関係者の試算では31位以上でライバルを上回って五輪出場圏内に入る見込み。「順位の目標は立てない。4日間で一番いいスコアで回りたい」。リオへ行けると信じ、大勝負に打って出る。

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2016年7月11日のニュース