五輪出場消滅は「当然」 バド桃田処分で文科相

[ 2016年4月12日 12:26 ]

 馳浩文部科学相は12日の閣議後の記者会見で、違法カジノ店で賭博行為をしたバドミントン男子の桃田賢斗のリオデジャネイロ五輪出場がなくなったことについて「当然だ。五輪に派遣するにふさわしくない」との認識を示した。桃田は10日に日本協会から日本代表強化指定の解除と無期限の試合出場停止処分を科された。

 競技団体への選手強化費の配分額は、2016年度から各団体のガバナンス(統治)も評価対象として決める仕組みとなった。馳文科相は近年起きた競技団体の不正受給問題も含めて「会計検査院から日本オリンピック委員会(JOC)や競技団体が厳しく指摘されているにもかかわらず、十分に対応し切れているとは思ってない」と述べ、団体のガバナンスやコンプライアンス(法令順守)をより重視した配分方法を検討する考えも示した。

 桃田と、所属先のNTT東日本から解雇された田児賢一の今後については「断罪して、社会が抹殺するという考え方ではいけない。社会人としての更生プログラムを併せて考えていくことが重要だ」とも強調した。

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