近鉄 新体制スタート 攻めて、攻めて、トップ4入り目指す

[ 2016年4月12日 00:59 ]

 ラグビー・トップリーグの近鉄が11日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で新体制をスタートさせた。「打倒トップ4」を掲げる坪井章新監督(38)の口からは攻撃に関する言葉が次々と飛び出した。

 「上の4つとは得点力に差があった。色々な得点パターンを見つけ出していきたい」

 「ラインアウトモールを武器にしていきたい」

 「春先は合同合宿を多めにして、スクラムを鍛えていきたい」

 昨季のリーグ戦7試合の総得点は189点。それに比べ、年間順位上位4チームのパナソニック、東芝、ヤマハ発動機、神戸製鋼は同220点以上を叩き出していた。その差を埋めるために、攻撃力アップの必要性を感じていた。

 昨季話題を呼んだ大物助っ人コンビ、スピースは退団し、南アフリカ代表のデアリエンディも去ることが確定的。新シーズンも大物を呼ぶ構想を抱いているものの、7位に入った昨季同様に助っ人の個人技には頼らず、まずしっかりとした攻撃の形を作り出す考えだ。

 自ら頭をひねって考えた16年のスローガンは「ムーブファースト」だった。ここにも青年監督のアタックへの意欲が表れている。

 「先手必勝、先手を打つといったイメージ。先制パンチを食らわせて、80分間主導権を握るようなラグビーをしたい」

 プロ野球・近鉄は球団が存続した頃、破壊力抜群の打撃から「いてまえ打線」と呼ばれた。「いてまえ」とは大阪弁で「やっつけてしまえ」の意味だ。その流れを受け、近鉄ラグビーのテンポが速い攻撃は「いてまえアタック」の異名を取っている。攻めて、攻めて、トップ4の仲間入りを果たす。

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2016年4月12日のニュース