絵理香、大会レコード通算14アンダー 今季2人目の日本人V

[ 2016年4月11日 05:30 ]

18番でウイニングパットを決め笑顔を見せる菊地

女子ゴルフツアー スタジオアリス女子オープン最終日

(4月10日 兵庫県三木市 花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース=6293ヤード、パー72)
 単独首位スタートの菊地絵理香(27=オンワードホールディングス)が、大会レコードの通算14アンダーで圧勝した。4バーディー、2ボギーの70で回り2位に4打差をつけ、昨年のKKT杯バンテリンレディース以来となるツアー通算2勝目。外国人勢が賞金ランキングの上位を独占する中、意地を見せ今季2人目の日本人優勝者となった。通算10アンダーの2位に鈴木愛(21=Salesforce)、申ジエ(27=韓国)が入った。
【最終R成績】

 初優勝からちょうど1年、菊地がさらに強くなった。ボギー発進も「ボギーは想定内。より緊張感が増した」と、すぐに取り返した。9番では12メートル、16番ではフックスライスの3メートルのバーディーパットを入れた。一度もひやりとすることなく駆け抜け、これまでの大会レコードを5打も更新。圧勝で2度目の優勝カップを掲げた。

 「(申)ジエが(3打差を)追い越して勝つと大半の人が思っていたと思う。いい意味で裏切れたらと思っていた」

 これまで開幕から5試合中、4試合で外国人に優勝をさらわれた。イ・ボミや申ジエとは同年齢。「体格も変わらないから、言い訳にできない。技術不足や気持ちの差」。昨年、春先に1勝し、日本女子オープン2位など見せ場をつくったが、終盤に息切れして賞金ランクは8位。だから今季はシーズン中もオフと同じ負荷で背中や尻を鍛えている。

 初日の朝、マスターズでアーニー・エルスが60センチから6パットする衝撃映像を見た。自身の泣きどころもパットだったが「自分の悩みは大したことないなと思った」と前向きに捉えた。この日も「絶対勝つ」と言い聞かせ有言実行で逃げ切った。

 賞金ランクは日本人最上位に浮上したが、それでもまだ6位。「最後まで賞金女王が外国人か日本人か分からない展開にしないといけない」。優勝して臨む、昨年制した大会。連勝すれば風向きは変わる。菊地が反攻のきっかけをつかんだ。

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2016年4月11日のニュース