伊調馨 モンゴル選手に敗れ13年ぶり黒星 まさかのTフォール負け

[ 2016年1月29日 23:30 ]

2003年3月以来の黒星を喫した伊調馨

 リオデジャネイロ五輪で4連覇を目指すレスリング女子58キロ級の伊調馨選手(31)=ALSOK=が29日、ロシアで行われた国際大会の決勝で22歳のプレブドルジ選手(モンゴル)に敗れ、不戦敗を除くと2003年以来の黒星が付いた。

 伊調選手は07年5月のアジア選手権で不戦敗を喫した。闘って敗れるのは03年3月の国際大会のサラ・マクマン選手(米国)戦が最後で、約13年間負けていなかった。今大会は準決勝までの3試合を快勝したが、プレブドルジ選手には0―10と大差をつけられ、5分9秒でテクニカルフォール負けした。

 伊調選手は、五輪は63キロ級で04年アテネ大会から12年ロンドン大会まで3連覇を達成した。世界選手権は昨年まで10度制した。既にリオ五輪代表に決まっている。

 ▼栄和人・日本レスリング協会強化本部長の話 タックルを狙ったが、思うように決まらず、焦ったと聞いている。五輪本番でなくてよかった。立て直す時間は十分にある。五輪4連覇を達成できると信じている。

 ◆伊調 馨選手(いちょう・かおり)五輪は04年アテネ大会から63キロ級で3連覇。世界選手権は10度優勝。愛知・中京女大付高(現至学館高)、中京女大(現至学館大)出身。ALSOK所属。31歳。青森県出身。(共同)

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2016年1月29日のニュース