ジョコ「完璧」決勝進出 フェデラーとの対戦成績初の勝ち越し

[ 2016年1月29日 05:30 ]

決勝進出を決めて喜ぶジョコビッチ(AP)

全豪オープン第11日・男子準決勝 ジョコビッチ6―1、6―2、3―6、6―3フェデラー

(1月28日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 男子シングルスの準決勝は、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)が、同3位のロジャー・フェデラー(34=スイス)を6―1、6―2、3―6、6―3で下した。事実上の決勝と目された試合を制し、4大大会では5大会連続となる決勝戦(31日)進出を決めた。

 全開の世界No・1は恐ろしいほど強かった。22勝22敗の五分で迎えた45度目のフェデラー戦。「最初の2セットは信じられないプレーができた。全てが完璧。これまでの対戦とはレベルが違った」とジョコビッチ自身が驚くほどだった。

 第1セットはわずか22分、第2セットも32分。その間に失ったゲームはたったの3ゲーム。準々決勝の錦織戦までとは集中力も段違い。フェデラーが凡百の選手に見えてしまうほど圧倒的だった。今季から友人でもある元世界3位のリュビチッチ氏(クロアチア)がフェデラーのコーチに就任。「彼は僕のプレーもよく知っている」と警戒していたが、それも杞憂(きゆう)だった。対戦成績でフェデラーに初めて勝ち越し、ナダル(スペイン)にも24勝23敗。「2人を追いかけて懸命にやってきた。簡単ではなかったが、今はキャリアのピークにいると思う」。A・マリー(英国)には21勝19敗でビッグ4の中でも頭一つ抜け出した。

 決勝では、29日に行われるA・マリーとラオニッチ(カナダ)の勝者との対戦。「どっちが来ても準備はできている」と全豪6度目の優勝を完全に射程に捉えた。

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