谷原 ピタリ68!開幕戦で2打差暫定7位の好発進

[ 2016年1月29日 05:30 ]

第1日、10番でティーオフする谷原秀人

男子ゴルフツアーSMBCシンガポール・オープン第1日

(1月28日 シンガポール セントーサ・ゴルフクラブ=7398ヤード、パー71)
 男子ゴルフツアーの新シーズン開幕戦が始まった。ツアー通算11勝の谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は5バーディー、2ボギーの68で回り、首位と2打差の暫定7位と好発進。世界ランキング1位のジョーダン・スピース(22=米国)は4バーディー、ボギーなしの67と隙を見せず、暫定3位につけた。競技は雷による1時間5分の中断を挟んだのちに再開したが、日没サスペンデッドとなった。

 37歳の実力者がトップランカーにピタリと追随した。谷原はアジア有数の名門コースで68をマークするなど気を吐き、世界ランク1位のスピースと1打差の好位置に。「こういう素晴らしいコースでできるのは本当に楽しい」と満足そうに噴き出る汗を拭った。

 ショットとパットがかみ合い、順調な滑り出しだった。10番から6メートル、5メートル、5メートルと長いパットを沈めて3連続バーディー。折り返しの18番パー5では、グリーン右のバンカーからの3打目をピンにぴたりと寄せてスコアを伸ばした。後半のアウトは傾斜の強いグリーンを「読み切れなかった」とスコアを落としたものの、「いいスタートが切れて良かった」とうなずいた。

 12年から3年連続で平均パット数1位となった名手で、課題はショットと分かっている。このオフはスイング改造に着手。テークバックから見直し「よりインサイドからアタックできるように、インサイドから引きつけて(クラブを)下ろして、右膝が出ないようにしている」とショットの安定性を追い求めている。2週間前の米ツアー、ソニー・オープンに出場して実戦の中で感覚を確かめ「スイングを変えて徐々にしっくりきているし、狙ったところに行っている」と仕上がりは上々だ。

 昨季は11月の平和PGM選手権で2年ぶりの優勝を飾った。今季の目標はその昨季を上回ることだ。「(昨季を)超そうと思ったら2勝しないといけない。早めにですね」。国内外からビッグネームが集結したシーズン開幕戦。日本ツアーの代表としてライバルたちに食ってかかる。

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2016年1月29日のニュース