東芝 第2S上位Gへ前進、豊田自動織機に完勝

[ 2014年9月21日 05:30 ]

存在感を示した南アフリカ代表のステイン

 ラグビー・トップリーグ第1ステージ第5節の4試合が20日行われ、A組の東芝は35―10で豊田自動織機を破り、勝ち点を20に伸ばして第2ステージ上位グループ(A組)進出をほぼ確実にした。南アフリカ代表53キャップを誇るフランソワ・ステイン(27)がSOで初出場初先発。前半9分に49・5メートルのPGを決めるなど世界的スター選手の片りんを見せつけた。B組のNTTドコモはキヤノンに10―24で敗れて開幕5連敗。第2ステージ下位グループ(B組)行きが決まった。

 名刺代わりの一蹴りだった。前半9分、東芝はハーフウエーライン中央でペナルティーを得るとPGを選択した。ステインの右足から放たれた楕円(だえん)球はゴールポスト中央を通過し、さらに10メートル先で着弾。南アフリカ産の“モンスターブーツ”がついにベールを脱いだ。

 「試合内容も僕のパフォーマンスもベストではなかったが、勝てたことはうれしい」と振り返るところが憎らしい。その後のプレースキックは全てSH小川に任せたが、SOとして計15回のキックでゲームをコントロール。後半10分の交代まで圧倒的な存在感を発揮し「きょうはプレースキックよりも試合に集中したかったので残りは小川に任せた」と語った。

 20歳で出場した07年W杯で全7試合に出場し、南ア優勝の立役者に。近年大挙して来日している同国代表選手の中でも、一、二を争う大物だ。冨岡ヘッドコーチも「まだ力の30%しか出していない」と期待は高い。5季ぶりのV奪回へ遅れてきたキーマンが加速する。

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2014年9月21日のニュース