松山 プレー中うがい…体調不良も意地の72

[ 2013年6月23日 06:00 ]

14番、バーディーパットを決められず悔しそうな表情を見せる松山

男子ゴルフツアー 日本ツアー選手権宍戸第3日

(6月22日 茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7402ヤード、パー72)
 1メートル81、75キロの巨体が寂しそうだった。バーディー発進した直後の2番パー5。松山はラフから2オンに成功したものの、そこから3パットを要してパー。次のティーグラウンドに向かうと、近くの小屋の裏手に回り、人目につかない場所でうがいをした。その3番では10メートルのバーディーパットを1メートルも左に外すなど精彩を欠いた。

 関係者によると、前夜に風邪をこじらせ、この日は喉に違和感があったという。プレー中はせき払いが目立ち、うがい薬で喉を潤した。

 体調不良によって集中力も失い、今季初の1ラウンドで2度のOBを叩いた。初日から2日間は新ドライバーを投入。この日から先週まで使っていたものに戻したが、不発に終わった。それでも17番ではOBを出しながらボギーでしのぎ、パープレーの72で踏ん張るなど意地も見せた。

 5月の日本プロ選手権では2位に4打差をつけて最終日を迎えながら、9打差をひっくり返された苦い経験がある。7打差を追いかける23日は、そのリベンジを果たす舞台になった。怪物ルーキーは「ここまで首位と離れると優勝は厳しい」と話しながらも、「最後まで諦めずに頑張りたい」と言葉に力をこめた。

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2013年6月23日のニュース