小平 Vへ行けメン!小栗旬似の23歳、首位浮上!

[ 2013年6月23日 06:00 ]

単独首位に立った小平

男子ゴルフツアー 日本ツアー選手権宍戸第3日

(6月22日 茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7402ヤード、パー72)
 2位から出たプロ4年目の小平智(23=フリー)が3バーディー、1ボギーの70をマーク。通算12アンダーで首位に立った。ツアー3度目となる最終日最終組で、昨季の賞金王・藤田寛之(44=葛城GC)との直接対決を制してツアー初優勝を狙う。14位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は2日連続の72と伸ばせず、通算5アンダーで21位に後退した。

 冷静になれた。17番、OBの後の第3打。小平は再び1Wを握り300ヤード先のフェアウエーを捉えると、4打目を5メートルにつけてカップイン。“ナイスボギー”に「成長できたと思った」と頬を緩めた。プレー中はリーダーズボードを見て、競っていた藤田の順位を確認。2年前の今大会で初めて一緒にプレーしたベテランに「成長できた部分を見せたい」と再戦を熱望しながら回った。結果、自ら「短気」という性格ながらピンチで気持ちをコントロールし、待望の競演を実現させた。

 安定したプレーが光る。今季4試合で予選落ちはなし。5月の日本プロは最終日最終組で回って5位。続く前戦のダイヤモンド・カップも6位に食い込んだ。得意の1Wは平均飛距離297・08ヤードで5位。ドライビングディスタンスとフェアウエーキープ率から算出する「トータルドライビング」は1位だ。課題はグリーン上だったが、練習量を増やすことで徐々に克服。今大会は平均パット数1・6486で3位。ショットが曲がらずパットが入れば、上位に入るのは必然だった。

 ゴルフ専門局の「ゴルフネットワーク」で解説を務める湯原信光(55)からは開幕前、松山とともに優勝候補の一人に挙げられた。NHKで解説をしている羽川豊(55)からは「今回勝てばツアーのトップでやっていける」とお墨付きをもらったという。俳優の小栗旬似のイケメンで女性ファンも多いが、多くのプロを目の当たりにしてきたベテランもその活躍に注目している。

 最終日最終組は自身3度目だが、追われる立場は初めて。「意識せずにやりたい」とマイペースを強調しながら「こんなチャンスはめったにないので優勝したい」とも言った。昨季賞金王を相手に結果を出せれば、最高の初優勝となる。

 ◆小平 智(こだいら・さとし)1989年(平元)9月11日、東京都生まれの23歳。中学で本格的にゴルフを始める。日大時代の10年に下部ツアー「鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジ」でアマチュアとして優勝。大学を2年で中退してプロ転向した。ツアー最高成績は今年の日本プロ5位。父・健一さんは元プロゴルファー。1メートル72、70キロ。

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2013年6月23日のニュース