美香 パット光った首位発進!今季自己ベスト65

[ 2013年6月23日 06:00 ]

第1ラウンド、65をマークして単独トップに立った宮里美香

USPGAツアー アーカンソー選手権第1日

(6月21日 米アーカンソー州ロジャーズ ピナクルCC=6344ヤード、パー71)
 昨年2位の宮里美香(23=NTTぷらら)が今季自己最少となる65の好スコアで単独首位に立った。好ショットを連発すると課題のパットも安定し、ボギーなしの6バーディーを奪った。7バーディー、3ボギーの67で回った有村智恵(25=日本ヒューレット・パッカード)は2打差の4位と好発進。上田桃子(27=フリー)も68で14位につけた。大会2連覇を狙う宮里藍(28=サントリー)は2バーディー、4ボギーの73で96位と出遅れた。

 苦しんできたパットに光が差し込んだ。奪った6バーディーは全て3メートル以内を沈めたもの。決めるべき距離をしっかり決めて首位に立った宮里美の笑顔が輝いた。

 「いいスタートを切れてよかった。ここは相性がいいので、イメージが出やすいです」

 もとよりショットには定評がある。唯一の泣きどころといっていいのがグリーン上だった。7番パー5はパターで寄せた第3打が1・5メートルもカップをオーバー。この嫌な距離を沈めてバーディーを先行させると「気持ちに余裕ができて、そこからいい流れをつかめた」とリズムに乗った。9番で1・5メートル、10番で2・5メートルとチャンスをものにし、11番は80センチにピタリ。3連続バーディーを完成させた。

 1カ月前、パターを新しく替えた。3年近く連れ添った“恋人”と別れ、新パートナーとの旅立ち。その感覚を確かなものにするため、さまざまな工夫をしてきた。前日は「打感と自信」をつかもうと、短い距離を繰り返して練習したが、成果が如実に表れた。

 ラウンド後は英語での記者会見にも呼ばれた。その顔には、昨年のセーフウェークラシック以来となる米2勝目への決意がにじんでいた。

 「2勝目は初優勝より難しいと思う。何が必要かは分からないけど、勝った経験はある。自分のゴルフに集中したい」

 昨年の今大会は、沖縄の先輩で、憧れ続ける宮里藍との優勝争いを演じての2位。その戦いの記憶は今も胸に大切にしまってある。「悔しい思いもあったが、“ダブル宮里”がボードに載っていて凄くうれしかった」。10年には3位に入り、米での飛躍の一歩をしるした大会でもある。思い出の地で、今年こそ主役になってみせる。

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2013年6月23日のニュース