助成金不正受給問題 全柔連疑惑理事「近日中」に事情聴取

[ 2013年3月24日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の助成金不正受給問題で、疑惑を報じられた理事がさっそく事情聴取を受けることになった。指導実態がないにもかかわらず、日本スポーツ振興センター(JSC)に指導者として申請、年間最大120万円の助成金を受け取っていた疑い。疑惑を向けられた理事の一人は23日、「近日中に第三者委員会の調査を受ける。今は何も言えない」と語った。

 田中裕之理事が不正を認める一方で反論する理事もいるなど、指導実態は判然としない部分も多い。藤原誠JSC理事は「疑惑が報じられた理事の方は来週早々にも(報告を)お願いしたい」と全柔連に要望しており、それに応えるべく週明けにも回答準備を整える。第三者委員会はまだ設置されていないために調査主体は不明だが、真っ先に名前の挙がった3人とそれ以外の指導者との“2段階調査”で全容解明に努める。

 26日には全柔連の緊急理事会と評議員会もある。佐藤宣践副会長は「まずは第三者委員会の冷静な評価を聞きたい。お金の問題だからきつい。(今後)会長は追い込まれるかもしれない」と、判断を第三者委員会に委ねる考えを示した。

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2013年3月24日のニュース