白鵬、７連覇へ…把瑠都に苦戦も１敗キープ

把瑠都を寄り切りで下す白鵬

大相撲技量審査場所１４日目

（5月21日 両国国技館）
　白鵬は“エストニアの怪人”把瑠都を下し、１敗をキープ。千秋楽の魁皇戦で勝利すれば、朝青龍に並び史上最多の７連覇を達成する。

　本来の自分の形とは逆の左四つになり「（把瑠都と）ああいう体勢になったのは初めて」と振り返ったが「左が深く入ったんで」と冷静に対応。外掛けで崩しにかかった後、相手の上手を切って寄り切った。前日は日馬富士に敗れたが「負けて相撲は覚えるもの。完璧な人はいません、たぶん」と気持ちを切り替え、前夜は午後１０時に就寝。二度寝するほどぐっすり眠り、英気を養った。

　２敗で追う栃ノ心のことを「もともと実力者。力はある」と評価するが、優勝争いについては「泣いても笑ってもあと１番、自分の相撲を取りきりたい」と余裕の表情。千秋楽には昨年１１月の九州場所以来、約半年ぶりに紗代子夫人ら家族が場所を観戦する予定だという。