射程圏4差 遼“ミラクルパー”で今季初Vに望み

[ 2011年5月22日 06:00 ]

6番、ティーショットを池ポチャしたものの、パーで切り抜けた石川遼

とおとうみ浜松オープン第3日

(5月21日 静岡・グランディ浜名湖ゴルフクラブ=7028ヤード、パー72)
 石川がミラクルパーセーブを生かして今季初優勝に望みをつないだ。

 「ボギーを覚悟したけど、あれは大きかった」と振り返ったのは6番パー4。4番のイーグルで勢いに乗りかけた直後、ティーショットを左の池に打ち込んだ。ドロップしての3打目は残り161ヤード。「前上がりでグリーンは全く見えなかった」という状況から、6Iで放った一打はピンに向かって一直線。カップの縁をくるりと回って惜しくもバーディーはならなかったが、ギャラリーも沸き返ったスーパーショットでピンチを切り抜けた。「あしたはより一層盛り上がってもらえるプレーをしたい。いつでも優勝争いできる準備は整っている」。3日連続の68は安定感の証。ビッグスコアの期待できる今大会のコースでは、4打差も十分に射程圏内だ。

 ≪連日の“裏ルート”で…≫石川はこの日も9番パー5の第1打で17番のフェアウエーを狙い、“裏ルート”を使ってバーディーを奪った。前日に石川がイーグルを取った影響もあったのか、3日目は裏ルートが大盛況。同じ組の3人がそろって17番にいて、9番のフェアウエーには誰もいないという珍現象もたびたび起こった。小山俊一競技ディレクターは「予想はしてたけど、これほど多くの選手が使うとは…。来年以降は対策を立てるかも」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年5月22日のニュース