中3渡部が2冠!“苦手”50平でも年上一蹴

[ 2011年5月22日 06:00 ]

<女子50メートル平泳ぎ>中学3年生ながら前日の100メートルと合わせて2冠を達成した渡部香生子

競泳ジャパン・オープン第2日

(5月21日 大阪なみはやドーム)
 女子50メートル平泳ぎで、東京・武蔵野中3年の渡部香生子(14=JSS立石)が前日の100メートルに続く中学新の31秒83で制して2冠に輝いた。7月の世界選手権(上海)代表ではないものの、来年のロンドン五輪に向け楽しみな新星が誕生した。男子200メートル背泳ぎでは入江陵介(21=イトマンSS)が1分54秒55の好タイムで、100メートルに続いて優勝した。

 前日の100メートルを日本歴代2位のタイムで制した渡部は苦手な50メートルでも年上のライバルたちを退けた。日本記録に0秒43と迫る中学新をマークし「優勝できるとは思わなかった。タイムも正直驚いている」と目を白黒させた。

 もともと個人メドレーが専門だが、右肩を痛めて中1の秋に負担の少ない平泳ぎに転向。抵抗の少ないフォームと抜群のセンスで、わずか1年半で国内トップに上りつめた。先月、練習で一緒になった北島にキャップをもらい「話すなんて考えられなかった。大事に家にとってあります」と初々しく話す14歳。4月の選考会では100メートルと200メートルともに派遣標準記録に約0・2秒及ばず世界選手権の代表切符を逃したが、来年の五輪は十分狙える位置にいる。

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