調査委「記事信用しがたい」…佐ノ山親方、法的措置も

[ 2010年7月17日 06:00 ]

取組終了後、あでやかな着物姿の女性グループが引き揚げるのを見つめる佐ノ山親方(中央)

 14日発売の週刊新潮で野球賭博への関与を報じられた佐ノ山親方(元大関・千代大海)の問題に関して、特別調査委員会が独立委の前に会合を行った。調査委は「記事は信用しがたい」と結論づけ、佐ノ山親方は法的手段の検討に入った。

 13日に報道内容を知った調査委は、すぐに佐ノ山親方ら関係者から事情聴取。同親方は記事で暴力団関係の野球賭博の仲介人とされる「A氏」との関係と、賭博の事実を否定したという。A氏が証拠とした賭博の注文メモ2枚も「捜査されることを考えると、取っておくことはありえない。最初からハメようとしているなら何枚もあるはず」(村上委員)と信ぴょう性を完全否定した。
 また、解雇された大嶽親方の賭博をA氏が知っている点について「大嶽親方は琴光喜を通じて賭博をしており、仲介人が大嶽親方の賭博を知っていることはあり得ない」と指摘。裏カジノ元店長とされる「B氏」の記事の発言と、佐ノ山親方、同親方の後援者「D氏」の聴取内容も矛盾しているという。佐ノ山親方の供述態度なども合わせ、記事の裏付けとなっている「A、B氏の証言は信用できない」とした。
 これを受けて名古屋場所業務をしている佐ノ山親方は「以前から申し上げている通り、身に覚えのないこと。潔白という結果がすべて」と書面でコメントを発表。「誤った報道に憤りと戸惑いを感じる。弁護士と相談して法的手段をとることも考えています」としており、名誉棄損や損害賠償の訴訟を起こす意向だ。

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2010年7月17日のニュース