遼くん疲れ吹っ飛んだ…ワトソンから「一生の宝物」

[ 2010年7月17日 09:06 ]

第2ラウンド、ホールアウトし健闘をたたえ合う石川遼(左)とトム・ワトソン

遼くん 風にもマケズ…暫定22位で全英初の予選通過

 【全英オープンゴルフ第2日】昼すぎにティーオフした石川がたそがれの18番ホールを出るまで、7時間半近くを要した。序盤に強風による1時間強の中断を強いられ、再開後も強風に四苦八苦。しかし「疲れはあるが、最後の瞬間に吹っ飛んだ」。同組の大ベテラン、ワトソンが18番で「ゴルフの聖地」に別れを告げる様を目に焼き付けた。「一生の宝物」と感動を隠さなかった。

 73のスコアは平凡だがプレーは充実していた。グリーンのボールが動くほどの強風の中で、ショットはほとんど乱れない。「いつ連続ボギーが出てもおかしくないコンディションで、ぎりぎりのところで踏ん張れた」。15番では4メートルのパーパットをねじ込んだ。難しい17番は、抜群のドライバーショットを足掛かりにパーをセーブした。

 ただ、予選突破だけではもう喜べない。「もう少し上位で突破したかった。勝負はここから」。メジャー通算8勝のワトソンからは「君はいい選手だ。何も変えなくていい。すごくいいスイングをしている」と言葉をもらった。最後までファンをわかせた大先輩の背中に石川が誓った。「自分も、こういうものを受け継いで頑張る」(共同)

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2010年7月17日のニュース