シドニー五輪女子リレー 米国のメダルはく奪せず

[ 2010年7月17日 01:20 ]

 陸上女子のマリオン・ジョーンズ(米国)が2000年シドニー五輪でのドーピング違反を認めたことを受けて、同選手が出場した400メートルリレーと1600メートルリレーの米国チーム全体を失格とした国際オリンピック委員会(IOC)の決定について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は16日、不服として撤回を求めた米国選手の提訴を認める裁定を下した。記録は有効となり、ジョーンズ以外のメンバーはメダルをはく奪されない。

 ジョーンズは既に金3、銅2の計5個のメダルをはく奪されているが、CASは「あるメンバーのドーピング違反が発覚しても、リレーチームの結果を無効とするIOCや国際陸連の規定はシドニー五輪当時にはない」とし、1600メートルリレーで金メダル、400メートルリレーで銅メダルを獲得したそのほかのメンバーは処分と無関係と結論付けた。

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2010年7月17日のニュース