太田が優勝/W杯東京大会

[ 2010年5月15日 19:37 ]

 フェンシング男子の高円宮牌ワールドカップ(W杯)東京大会第2日は15日、東京・駒沢体育館でフルーレ個人の決勝トーナメントを行い、北京五輪銀メダルの太田雄貴(森永製菓)が決勝でバレリオ・アスプロモンテ(イタリア)を15―5で下して優勝した。

 太田は準決勝までの5戦を危なげなく制し、決勝でも終始リードを保って完勝した。
 このほかの日本勢では準々決勝敗退の三宅諒(慶大)が8位だった。

 東京開催、W杯の中でも格上のグランプリ大会ともに未勝利だった太田が鮮やかな勝利でジンクスを覆した。
 3月に右ひじを痛めたことで練習不足。しかも風邪気味とコンディションは悪く「週初めにやっと剣を持てた」状態だった。それでも徐々にリズムに乗り、準々決勝で0―4から戦い方を変えて逆転勝ちしたあたりで「優勝の手応えが出てきた」と言う。
 2年後のロンドン五輪はもちろん大目標だが「その前に11月の世界選手権制覇」が当面の狙いとなる。

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2010年5月15日のニュース