白鵬と把瑠都が全勝で首位!霜鳳は初黒星

[ 2010年5月15日 19:02 ]

白鵬が寄り切りで栃ノ心を下す

 大相撲夏場所7日目は15日、両国国技館で行われ、横綱白鵬と新大関把瑠都がともに全勝を守り、平幕霜鳳が初黒星を喫したため、この2人が勝ちっ放しで首位で並んだ。白鵬は栃ノ心を寄り切り、把瑠都は雅山を押し出した。ほかの大関陣は、琴欧洲が関脇稀勢の里を上手投げで退け、鶴竜を下した日馬富士とともに5勝目。琴光喜も関脇安美錦をはたき込んで4勝目を挙げたが、魁皇は豊ノ島のすくい投げに屈し、3連敗で4勝3敗。全勝の2人を1敗で平幕の白馬、猛虎浪、霜鳳が追う。十両は大道が7連勝で単独トップ。

 4大関を倒して勢いに乗る新鋭の挑戦を、白鵬はどっしりと構えて受けた。だが、栃ノ心はいきなり左へ変化。一人横綱は自らの勝利よりも、「ああいう立ち合いは残念。真っ向から来てほしかった」と苦言を呈した。
 実際は「(頭に)なかった」という相手の奇襲だったが、全く慌てない。右四つになると下手に続いて上手も引きつけ、力強く寄り切った。以前からけいこ場で胸を出すなど、期待をかける栃ノ心の消極的な姿勢に「ああいうのは教えてないつもり」と厳しかった。
 そんな言葉が自然と出るのも、自信と余裕の表れだろう。横綱になって18場所目で、平幕相手に敗れたのはたったの4回。8日目に勝ち越せば、昨年からの9場所で実に7度目の「全勝ターン」となる。序盤での取りこぼしも少なくなかった、かつての姿はもうない。
 今場所14度目の賜杯を手にすれば、史上6位の輪島に並ぶ。その尊敬する先輩横綱とは大関昇進前の2005年から親交があり、この日の夜も会食する約束をしていた。
 輪島氏の現役時代をほうふつとさせる、金色のまわしも準備してある。「慣れないといけないから、つけるなら来場所かな」。一人横綱は連勝街道のずっと先を見据えている。

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2010年5月15日のニュース