越川“終戦”「考えていたよりレベルが高かった」

[ 2010年4月26日 16:59 ]

 バレーボールのイタリア2部リーグで日本代表の越川優が所属するパドバはプレーオフ準々決勝で敗退し、25歳のイタリア挑戦1年目のシーズンが終わった。目標としていた1部昇格はかなわなかったが「チームとしてやるべきことはやった。力を出し切った結果」と受け止めた。

 昨年オフにサントリーから移籍。出場機会の多さを求め、1部ではなく2部を選んだ。主力には定着したが「考えていたよりレベルが高かった」。技術よりもパワーと高さで勝負するスタイルは「日本では経験できないものだった」と話すように、大きな収穫を得た。
 不動のエースだった日本時代とは立場も変わった。「自分が中心ではなくて、後ろから盛り上げていく」役割ゆえに、課題だったサーブレシーブなどの守備技術を磨いた。トスが回ってくる回数が少ない分「確実に決める」ことを意識した。
 言葉も生活習慣も異なる環境で、戸惑いの中スタートしたシーズン。左ひざの手術や監督交代も経験したが、すべてが血となり肉となった。
 来季、チームに残るかどうかは未定だが「またイタリアでプレーすると思う」と再挑戦に意欲を見せる。まずその前に5月から始まる日本代表での活動で、成長の跡を示したい。「今までは求められた役割を果たせていなかった。個々のレベルアップが(代表の)今後につながる」と口元を引き締めた。(共同)

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2010年4月26日のニュース