日本勢最終種目に進めず…田畑の13位が最高

[ 2010年3月21日 22:29 ]

 スピードスケートの世界選手権最終日は21日、オランダのヘーレンフェインで行われ、女子は3種目を終えて田畑真紀(ダイチ)が総合13位、石沢志穂(岸本医科学研究所)は21位、穂積雅子(ダイチ)は22位となり、いずれも上位12人で争う最終種目の5000メートルに進めなかった。田畑は1500メートルで1分59秒84の14位、穂積は2分2秒33の20位、石沢は2分3秒09の22位だった。クリスティナ・グローブス(カナダ)が3種目総合でトップ。男子最終種目の1万メートルに平子裕基(開西病院)は出場できない。大会は男女とも短距離から長距離までの4種目を滑り、タイムを得点に換算して争う。

 初の総合表彰台を狙った穂積の世界選手権は3種目で終了した。1500メートルを終了した時点で22位。上位12選手による最終種目の5000メートルに進めず「去年は滑っているので、残れなくて悔しい。来年リベンジしたい」と唇をかんだ。
 苦手の500メートルでの出遅れは織り込み済みとして、得意の3000メートルで14位、この日の1500メートルも20位と浮上できなかった。総合4位に食い込んだ昨季は、日本の女子では3年ぶりに進出した5000メートルで2位と快走した。大転落に「優勝する外国選手とは技術面が違う。まだまだやることがたくさんある」と力不足を痛感した。
 バンクーバー冬季五輪は長距離2種目で入賞し、団体追い抜きは主軸として銀メダル獲得に貢献した。尻すぼみのシーズンを「五輪まではうまくいったが、自分の中で狙っていた大会で落としてしまったのは後悔が残る」と反省した。
 最後で悔しさを味わい「シーズンを通じてコンスタントに表彰台を狙える選手になりたい。いろいろ技術を修正したい。試したいこともある」と早くも来季を見据えた。

 ▼穂積雅子の話 これが実力なので仕方ない。去年は(5000メートルを)滑っているので、残れなくて悔しい。自分の中で狙っていた大会で落としてしまったのは後悔が残る。
 ▼田畑真紀の話 久しぶりにテンションが上がっていい状態でレースができた。今までやってきたことを復習するつもりで滑った。(来季のことは)これから考えようと思っている。(共同)

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2010年3月21日のニュース