大同5連覇、ソニーは初V!

[ 2010年3月21日 18:12 ]

初優勝を決め、喜ぶソニーセミコンダクタ九州の選手たち

 ハンドボールの日本リーグ・プレーオフ最終日は21日、東京体育館で決勝を行い、男子は大同特殊鋼(レギュラーシーズン1位)がトヨタ車体(同2位)に38―37で競り勝ち、5大会連続14度目の優勝を果たした。女子はソニーセミコンダクタ九州(同3位)が北国銀行(同1位)に25―24で逆転勝ちし、初優勝した。大同特殊鋼は、リーグ得点王の末松と韓国選手のペク・ウォンチョルの活躍が光った。ソニーセミコンダクタ九州は後半に一時5点のリードを許したが、14得点と活躍した高橋が残り約30秒で勝ち越しゴールを決めた。最高殊勲選手賞は男子がペク・ウォンチョル、女子は高橋が受賞した。

 過去得点王に輝いたこともある選手兼任の郭恵静監督が、足首を痛めてプレーオフに出場できなかった。悲願の初制覇を目指すチームの危機を救ったのが、社会人1年目の高橋だった。前日の準決勝で6得点と頑張り、この日は決勝点を含めて両チーム最多得点と大暴れした。
 持ち味の冷静さを発揮した。劣勢をはね返して24―24として残り1分を切った決勝の後半。右サイドの高橋が相手GKと1対1になった。「相手は先に動くと思った」。23歳のサウスポーは中央に切り込みながらジャンプし、GKが落ちる瞬間を確認しながら、ゴール右上に決めた。
 栄冠に貢献した高橋の喜びは控えめで「監督にはいつもGKをよく見て打ちなさいと言われているんで」と、はにかんだ。過去5シーズンは3位か2位で、頂点に届かなかった。自分がいなくても新人が活躍した。郭恵静監督は「初優勝はうれしいけど、まだまだこれから」と、常勝チームを目指した。(吉谷)

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2010年3月21日のニュース