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いもフライルアーでアゲアゲ “栃木の幸”モチーフ マスも飛びつく新作

[ 2023年10月14日 07:20 ]

いもフライルアーで良型をゲットした
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナの伝えたいこと】栃木県の名産品などをモチーフにした“ご当地ルアー”を作り、同県の魅力を発信しているのが栃木県大田原市の管理釣り場「アングラーズパーク キングフィッシャー」。昨年の取材から約1年。新作はあのB級グルメ!?香ばしい香りをかぎ付け、釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが現地に向かった。

 「いもフライです、どうぞ」と定食店のメニューのような言い方でスタッフから渡されたのはルアーのスプーン。表はジャガイモの黄色の上に、ソースをイメージした茶色の線模様。裏はソースの茶色一色となっている。

 「いもフライ」とは栃木県佐野市のB級グルメ。ジャガイモを串に刺し、衣をつけて揚げ、ソースをかけたもの。「僕も大好きですし、地元では高校生たちが部活帰りに買うくらい親しまれているので選びました。表は明るく裏は暗く“明滅カラー”にしているので釣果にも自信がありますよ」と話すのは、この釣り場の3代目・手塚史規さん(30、写真)だ。

 手塚さんが“ご当地ルアー”の製作・販売を始めたのは昨年7月。県外からのお客さんも多く訪れる釣り場で、地域の魅力を発信することを思い立ち、日光東照宮や足利市の藤などをモチーフにしたスプーンを作った。そして今年の新作は「少しマイナーな栃木も知ってもらいたい」という思いから。

 いもフライVSニジマス。このルアーは、0・75グラムのマイクロスプーン。竿を立て、表層でゆっくり動かしてみる。放流前で活性は高くなかったが、わずか2、3投でジジジジ…とドラグが出るほど元気なニジマスがヒット。マスたちも揚げ物が好きなのかな?では君たちは魚のフライにしてやろう。大満足の釣果だった。

 同県那須塩原市から来た菊地諒大さん(中1)も、いもフライでチャレンジ。こちらも数投でニジマスをキャッチ。「使いやすいルアーだったな。から揚げやアジフライは好きなので、いもフライも一度食べてみたい」と話した。

 「ルアーを通して栃木のことを知ってもらい、実際に行ってみたり食べてみたりしてくれたら、これ以上うれしいことはないです」と話す手塚さんは、全国一の生産量を誇る那須地域のウドをモチーフにしたルアーも販売中。この先も種類を増やしていく予定だ。

 ◯…ご当地ルアー同様、地元の魅力を知ってもらいたいと「キングフィッシャー」では今年から米作りにも挑戦。田植えから始め、先日稲刈りが終了した。こだわりは無農薬、無化学肥料。手塚さんは「ついてしまった虫は、手で取ったり、カモに食べさせるという工夫をしたりしましたね」。米はクセがなく、甘みを感じられる。同釣り場で購入可能。

 ▼釣況 アングラーズパーク キングフィッシャー=(電)0287(23)1253。ルアーは「いも」「ウド」とも500円(税込み)。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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