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上げ潮でキビキビ合わせ良型キビレ

[ 2024年7月18日 05:30 ]

良型のキビレを釣り上げた筆者
Photo By スポニチ

 【ルアーNOW】夏本番を迎え気温、水温ともに上昇し、東京湾につながる河口エリアでは、ワームで狙うチニングが面白くなってきた。今回は数釣りもできそうな「キビレ」をメインに釣行してみた。(スミス・小笠原 健太)

 河口エリアで楽しめるチニングのターゲットは「クロダイ」と「キビレ」の2種類。使用するのは半誘導式のシンカーとワームを組み合わせたフリーリグで、ワームでボトムをズル引きして狙う。今回は河口エリアに多く棲息し、群れで回遊する傾向が強いキビレをメインに狙うことにした。

 朝から上げ潮になるタイミングに合わせ、ポイントに到着。汽水域の場合、上げ潮が効いてくると海水の割合が多くなるので、そのタイミングを狙ってのエントリー。午前5時半ごろに下げ止まり、下げ潮が効いていたややクリアな水色では当たりはなかった。下げ止まりから30分後、上げ潮が効いて流れが逆流すると、水が茶色く濁ってきた。

 これからが勝負時。エリア内でも川幅の狭まる場所に移動し、濁り水に合わせワームのカラーを濃いブラック系に変更。回遊するキビレたちが必ず通るであろうラインにキャストして、ボトムの起伏を丁寧になぞるようにトレース。するとカツ、カツとついばむような当たりが来た。

 ここで焦ると逃げられてしまうので、そのまま巻き続けると今度はガツ、ガツと強い当たりに変わったタイミングで、大きく合わせた。フッキングがうまく決まり、流れに乗って元気に走り回る引きをうまくいなしてランディング。1匹目は約35センチのキビレだった。まずは1匹釣れて一安心。まだ時合なので、すぐにセッティングし直して釣りを再開した。

 1匹目は魚を探す意味も兼ねてただ巻きで探っていたが、目の前に魚がいることが分かったので、ズル引きからボトムバンプに変えてアプローチ。キャスト後、着底したらロッドアクションでワームをはね上げ、1秒ほどボトムでステイさせるパターン。ただ巻きではじっくり見られて疑い深く食ってくることもあるのだが、ボトムバンプは見切らせる余裕を与えないで食わせることができる。

 数投後、はね上げた後のステイの瞬間にガツンと抑え込むような明確な当たり。一呼吸置いて大きく合わせて、難なく2匹目をキャッチ。少しサイズアップし40センチ級だった。その後、ボトムバンプのパターンがハマりさらに2匹を追加。約2時間で計4匹をキャッチすることに成功した。

 この時季、汽水域や河口付近、運河をのぞくと魚の姿を確認することができる。狙いを絞れば、短時間でもしっかり結果が出せるのがチニングの魅力。思い当たる身近なフィールドで、挑戦してみてはいかがだろうか。

 ◇当日のタックル ロッド=スミス・チニング用プロトタイプ、リール=シマノ・ブレニアス、ライン=PE0.8号、リーダー=フロロカーボン12ポンド、ワーム=スミス・コーヴァイチュー2.8インチ、シンカー=タングステン3/8オンス、フック=スミス・コーヴァイフック#1。

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