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「オトリの循環」決まった!!アユ、3時間でツ抜け 栃木・武茂川で2度目の友釣りにチャレンジ

[ 2024年7月26日 04:30 ]

“オトリの循環”が奏功し3時間で10匹を釣ることに成功した
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが、栃木県を流れる関東屈指のアユ釣り場・那珂川水系へ向かった。友釣り2回目、釣果はいかに…。取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。

 入釣したのは那珂川の支流・武茂川。両岸には古民家や学校が並んでいる。この川は昔から地域を潤してきたんだろうなぁ。

 まずは「高校裏」と呼ばれる馬頭高校の裏へ。釣りを教えてくれるのは那珂川南部漁協の組合長で、ダイワフィールドテスター・岡崎孝さん(55)。同校OBであり、この川と共に育ってきた生粋のアユ師で「本流に比べ川幅が狭くて水深も浅い分、ポイントが絞りやすいから初心者にお薦めの場所だね。放流量も多いんだよ」とニンマリ。

 私にとって友釣りは2回目。短くて扱いやすいからと7・7メートルの竿を貸してくれた。まずはオトリのアユに鼻カンを付けるのだが、魚が動いてセットするのが難しい。そんな時はオトリの目を隠しながら付けるとおとなしくなるのだとか。準備完了、いざ投入。友釣りは縄張りを守るため、進入してくる“よそ者”に体当たりするアユの性質を利用した釣り方。狙う場所は黒色の石の付近。石が黒いのは餌であるコケをアユがなめた証拠で、野アユがいる確率が高いのだ。

 ブルブル、アタックしてくる感触が伝わってきた。頭の中でバトル開始のゴングが鳴った。

 友釣りは格闘技に近い感覚がある。自分が泳がせるオトリに、野アユが攻撃してくるのを待つ。グングングン…竿が一気に重たくなった。あとは玉網でキャッチできれば勝利となるはずが、ポロッ。掛けた1匹がハリから外れてしまった。オトリよ、頑張ってくれたのにすまん。「アユを引き寄せる時に、水面でバウンドさせちゃうと外れちゃう。竿を右腿に当てて支えると、安定して引けるよ」と岡崎さん。オトリを再びリングへ送り出す。かかってこいや。

 突然、強烈な当たりがきた。アドバイス通りに引き寄せ、ついに2匹をキャッチ。オリーブ色の背中に、銀白色の腹。大きな口が愛らしい16センチほどのアユ。「見て、見て。うろこが細かいでしょ?それに顎の斑点もそろってる。これは天然の証だよ」。アユを見つめる岡崎さんのまなざし。アユ愛が凄い。

 オトリを野アユに交換し第2ラウンド。元気がある分、こちらが誘導しなくても自力で良いポイントへ泳いでくれる。その後は数を伸ばすための「オトリの循環」がうまくいき、3時間で10匹を釣り上げることができた。大きいものは18センチ。興奮する私の姿を見て岡崎さんは「喜んでくれる人の姿を見るのが一番うれしいよ。天然物が遡上(そじょう)して、安全に楽しく釣りをしてもらえる場所をこれからも守っていきたい」と目尻を下げる。五感で楽しむ大人の川遊び。夏はこれからが本番だ。

 ≪お薦め料理は6品 新妙味は冷や汁とピザ≫岡崎さんがお薦めのアユ料理6品を教えてくれた。定番の塩焼き、唐揚げ、南蛮漬け、アユ飯などに加え「最近考え出した」(岡崎さん)のが、冷や汁とピザ。ピザはチーズの上に塩焼きした身をほぐしてさらに焼いたもの。予想外の料理に思わず舌鼓を打った。

 ▼釣況 那珂川南部漁協=(電)0287(84)1501。日釣り券3000円、女性・障がい者半額。釣期は11月20日まで。救命胴衣着用推奨。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。NHKやウェザーニューズなどを経てフリーのアナウンサーに。釣り一家に育ち、さまざまな釣りに挑戦中。

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