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乗っ込みマダイで大満足 当たり連発!!全員安打に大ダイも

[ 2020年4月9日 13:32 ]

大型を上げた高橋さん
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】千葉県勝山・庄幸丸では、ツ抜けの釣果や5キロを超える大ダイが、船宿のホームページを飾りモンスター級も潜む。連日、太ハリスがブチブチ切られる状況こそ乗っ込みマダイ!(国友博文)

 舵(かじ)を握る庄司剛船長は、勝山沖の海を知り尽くしたコマセマダイのパイオニアだ。

 好調が続く冨浦沖からスタート。指示ダナは上から「ハイ45メートルです。50メートルまで落として45メートルで待ちます」

 ファーストヒットは、北海道から帰省中でマダイ初挑戦の松崎真輝さん(26=会社員)。「ユーチューブを見て勉強してきたかいがありました」

 左右のミヨシでも、ダブルヒット中。そして、手持ち竿が「ゴンゴン!」と当たりだ。小気味よい3段引きを楽しむと魚体の黒ずんだ1・5キロとご対面。

 当たりが連発して、船中開始10分で5匹のハイペース。置き竿でメモを取ると「ギューン」と再び当たりだ。サイズアップの2キロを追釣。

 「マダイ釣りってこんなに忙しかった?」と思うほど。お隣の江東区・吉川慶嗣さん(69=自営業)も好調が続いて「小物から遠征までやりますがマダイはいいですね」。

 産卵前の春のマダイは、非常に臆病なことが特徴。静かに釣ることがポイントで、速い誘いは逆効果になる。竿をキーパーにかけて、にぎやかな左舷のミヨシに駆け付けると野田市・高橋幸作さん(68)が取り込みの真っ最中。お見事!4キロ級が船長のタモに収まり歓声が飛ぶ。

 「国友さーん席に戻って!」と船長。私の竿を吉川さんが助っ人応戦中。「デカそうだよ」と笑顔。トルクたっぷりの引きを交わすと、3キロ級が置きっ放し竿に食ってきて苦笑い。

 当たりがなければ、小さくゆっくり誘いを入れる。すると、一気に竿先が海面に吸い込まれる。親指で抑えたドラグが滑りだす。間違いなくデカい!

 一進一退の攻防を制する。ドキドキしながら10メートルのハリスを手繰ると「ボコッ」と大ダイが浮き上がった。

 「4キロだね」と船長。船内ではオデコなしの全員安打達成。初挑戦の松崎さんが3匹目を釣り上げて沖上り。めでタイ!めでタイ!

 ◎庄司剛船長から一言

 仕掛けは一発大物に備えた4号以上で10メートルの長ハリスが基本。クッションゴム2ミリ×1メートルは必須。ドラグの設定は船の揺れに合わせてジリジリ道糸が出るくらいが目安。やりとりは、竿の角度45度をキープして、無理なポンピングはバラシのもとになります。竿の性能を生かして、目線から上が釣り人の世界、目線から下は魚の世界です。

 ◯…タナ取りとコマセワークでこの釣りの80%が決まる。80号のLサイズビシにはコマセ半分が基本。指示ダナ+5メートルまでビシを落として連続したコマセワークで長い帯状を作るイメージが大切。タナは道糸のマーカーで船長の指示ダナにしっかり合わせる。これで、勝負がついたも同然。竿先に注目すると「ズドン」と当たりがやってくる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時。乗合料金1万1000円(コマセ、氷付き)。

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