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【単独インタビュー】上田綺世「4年前とは全く違う」 W杯優勝へ「しっかり助力したい」

[ 2026年1月1日 05:30 ]

10月、ブラジル戦でゴールを決めた上田(左から2人目)
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 6月11日開幕のW杯北中米大会で優勝を目指すサッカー日本代表のエースFW上田綺世(27=フェイエノールト)がスポニチ本紙の単独インタビューに応じ、前回22年カタール大会の雪辱を期す自身2度目の大舞台への思いを語った。(取材・構成 木本 新也)

 ――昨年12月にW杯の組み合わせが決まり、生活拠点を置くオランダも同組に入った。
 「難しい大会になりそう。オランダはリスペクトしているし、戦わないに越したことはないと思っていたけど、いざ同組になったら楽しみ。僕らが挑戦する側であるのは間違いない。いいチャレンジにしたい。チュニジアは堅いチームだと聞いている。ガン引きしてくる可能性もあるので、タフなゲームになると思う」

 ――所属するフェイエノールトで得点を量産している。
 「調子がいいという感覚はあまりない。少しずつ積み上げてレベルアップしてきたことが、今かみ合っているという感覚。ファンペルシー監督とは個人的なミーティングをして、細かいプレーの話もしてくれる。彼自身の現役時代の話は勉強になる。具体的な内容?それは僕がフェイエノールトにいる特権なので教えられない」

 ――22年W杯カタール大会は当落線上からメンバーに滑り込んだが、1次リーグ第2戦コスタリカ戦の前半45分だけの出場だった。
 「前回はW杯2カ月前の活動で森保監督から“今のままでは選ぶのは難しい”と言われていた。そこから選ばれたのはうれしかったけど、本番は正直、何もないというか、案の定、何もできなかった。チームが新しい景色に向かう中で何も助力できない。同じ船にただ乗っているだけということが、凄くむなしくて、悔しがる立場にもなかった。自分は先を見るタイプではないが、その時だけは4年後にリベンジしたいと明確に思った」

 ――昨年10月にはブラジルに初めて勝った。3月にはイングランド戦もある。
 「ブラジルに勝てたのはよかったが、僕らがやりたい戦い方ではなかったので、個人的には納得していない。W杯カタール大会後は主導権を握る主体的なサッカーを掲げて3年やってきた。イングランド戦もどう勝つかが大事。相手をリスペクトした戦術か、アグレッシブに戦うのかでは、全く意味が違う。相手に関係なく日本のサッカーができるのか確かめたい」

 ――上田選手にとってゴールとは?
 「小さい頃からボールを蹴りたいというより、ゴールを取りたいという思いでサッカーをしてきた。壁にボールを蹴る時もパスを意識したことはない。壁は全部ゴールだった。それぐらい点を取ることに魅了されてきた。得点は背景とか、歓声とか、その時々の環境によって違う感情になれる。一点一点違う。W杯で決めれば、どんな感覚になるのか、楽しみですね」

 ――W杯北中米大会はどんな大会にしたい?
 「僕自身には常に具体的な目標はない。例えば“20点取る”という目標を立てると、視野が狭くなり、プレーの幅も狭くなると感じる。それ以上に自分がどう成長するか、できなかったことをできるようにすることを重視している。得点にこだわるのはいいけど、その原動力は20点の目標を立てなくても僕にはある。4年前とは全く違う環境、立場で臨めるので、チームの目標である優勝に対してしっかり助力したいとは思っています」

 ◇上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年(平10)8月28日生まれ、水戸市出身の27歳。鹿島ノルテジュニアユースから鹿島学園高、法大へ進学。3年時にサッカー部を退部して鹿島に加入。22年7月にベルギー1部セルクル・ブリュージュに、23年8月にオランダ1部フェイエノールトに完全移籍。19年南米選手権のチリ戦でA代表デビュー。国際Aマッチは36試合16点。1メートル82、76キロ。利き足は右。

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