日本文理が2回戦も突破　後半アディショナルタイムにFW曽根主将が劇的弾を決め16強入り

第101回全国高校サッカー第3日・2回戦   日本文理1―0成立学園 （ 2022年12月31日    浦和駒場スタジアム ）

＜成立学園・日本文理＞後半、ゴールを決め喜ぶ日本文理・曾根（右から3人目）（撮影・西海健太郎）
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　5大会ぶり2度目の出場の日本文理（新潟）が、成立学園（東京）を1―0で下して3回戦に進出した。0―0の後半アディショナルタイム。DF小舟戸結太（3年）が前線にロングボールを入れ、FW杉本晴生（3年）が相手DFと競り合う。するとFW曽根大輝主将（3年）の足元にボールが転がってきた。「自分のミスで初戦に失点していたので自分で決めよう」。相手DFを背負いながら振り向きざまに思い切り左足を振り抜くと、ボールはゴール右に吸い込まれた。

　試合終了間際の劇的な決勝弾。勝利を確信した選手らは、スタンドの応援席に走り寄り、仲間とともに喜びを分かち合った。初戦を「10点満点中、2点」と自己採点していた曽根主将は「今日も正直、点を取った以外はチームに迷惑をかけていたのですが、試合を決めることができたので6～7点ぐらい」と笑顔だった。

　駒沢隆一監督は「今日も一瞬の勝負でした。曽根は初戦で大事に行き過ぎていたので“魅力は左足なんだから思い切り振れよ”と言っていた」と主将の一撃を喜んだ。これで16強入り。初出場だった前回大会はベスト8まで勝ち進む快進撃を見せたが、今回は虎視眈々（たんたん）と8強超えを狙っている。