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神村学園が撃ち合い制す ボルシアMG加入の福田師王がゴール!C大阪入団の大迫とホットライン

[ 2022年12月31日 13:52 ]

<山梨学院・神村学園>前半、勝ち越しゴールを決める神村学園・福田(左から2人目)=撮影・久冨木 修
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 今大会初登場となった優勝候補の神村学園(鹿児島)が31日の2回戦で山梨学院(山梨)と対戦し、3―2で競り勝った。

 前半4分に一瞬の隙を突かれて先制を許したが、同36分にMF笠間のゴールで同点に追いつくと、圧巻はその2分後。来季C大阪入団が内定しているMF大迫の縦パスを、ドイツ1部ボルシアMG入りが内定している超高校級ストライカーのFW福田が鋭い反転から高速ドリブルでゴール前に突進し、最後は左足でニアサイドをぶち抜いた。日本サッカーの将来を担う2人のコンビが、相手守備陣を一瞬にして切り裂いた。

 福田は国内外計11チームからオファーが殺到した日本サッカー界期待の若き才能。1年生から食事とトレーニングで体重は16キロ増し、昨年のインターハイ、プリンスリーグ九州で得点王に輝いた。抜群の嗅覚とスピードを誇り、全体練習後も大迫とシュート練習を重ねるなど努力を重ねレベルアップ。ドイツの名門からの注目もされる逸材となった。

 日本が1次リーグでスペイン、ドイツを破ったW杯カタール大会を観戦し、スペインでは同い年のMFガビ(バルセロナ)が活躍している姿を見て「悔しい」と漏らしたほど。24年パリ五輪はもちろん、次回26年W杯も狙える逸材だ。この日もスタンドには、日本サッカー協会の反町康治技術委員長(58)の姿もあった。

 チームは後半27分にいったんはPKで追いつかれたが、同39分にU―16日本代表DF吉永(2年)の右クロスにFW西丸(2年)が頭で決めて勝利をもたらした。昨年、福田はケガもあり悔しい初戦負けを喫したが、最上級生として迎える今回の目標は「全国優勝と得点王」。鹿児島県勢初の選手権制覇へ、まずは前々大会王者の山梨学園を逆転で下し、最高のスタートを切った。

 ◇福田 師王(ふくだ・しおう)2004年(平成16)4月8日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身の18歳。大姶良小1年の時、3歳上の兄の影響でサッカーを始める。高山FC―神村学園中。高1でU―17日本代表、高校選手権優秀選手、高2で日本高校サッカー選抜、高校総体優秀選手・得点王、高校選手権優秀選手、高3で日本高校サッカー選抜。憧れの選手はレヴァンドフスキ(バルセロナ)。ポジションはFW。1メートル78、70キロ。利き足は右。

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2022年12月31日のニュース