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カズ ペレさん追悼「ペレがいるからサッカーをやっている…喪失感は半端なかった」

[ 2022年12月31日 04:30 ]

三浦知良
Photo By スポニチ

 サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれた往年の名選手ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)さんが29日、大腸がんの進行などによる多臓器不全のためサンパウロの病院で死去した。82歳だった。

 JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFW三浦知良(55)はクラブを通じ「ニュースが飛び込んできた時には表現できない悲しみに襲われた。ペレがいるからサッカーをやっている、ペレがサントスにいたから自分も努力しようとやってきたので喪失感は半端なかった」とコメントした。

 初対面はブラジルに渡って3年がたった85年暮れ。サントスの下部組織に所属していたカズは、プロチームの控室でコーチから「彼は日本から来ているカズだ」と紹介された。当時ペレさんは米国でプレーしていたが、カズは「サントスのユニホームを着ている時にサントスの黄金時代を築いたキングペレに励まされたのがうれしかった。サントスの後輩として誇りを感じた」と回想した。95年には日本代表として参加した英国での国際大会で再会した。試合前「俺の息子はいるか」と言って控室に入ってきたペレさんと抱擁を交わした。

 愛称キングの由来もペレさん。93年W杯最終予選(カタール)北朝鮮戦で2得点した翌日、地元紙がサントスに所属した経歴に着目し「キングペレ」になぞらえ「キングカズ」の見出しをつけた。

 カズは「ペレが築いてきたサッカーの礎を僕も微力ながら引き継ぎ、ペレにはとても及ばないけれど、サッカーの繁栄に貢献していきたい」と誓った。

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2022年12月31日のニュース