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田中碧 “三笘の1ミリ”の真実「結構出てるなあと思って…」 伊東とのピッチ上の会話明かす

[ 2022年12月12日 12:01 ]

W杯カタール大会1次リーグ<日本・スペイン>後半、VAR判定の結果、ゴールが認められ喜ぶ田中(撮影・西海健太郎)
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 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会でチームのベスト16進出に貢献した日本代表MF田中碧(24=デュッセルドルフ)が11日、フジテレビのスポーツ番組「S-PARK」(日曜後11・15)に生出演した。

 日本代表は、1次リーグE組ではコスタリカに敗れたものの、ドイツ、スペインを破り、グループを1位で通過。決勝トーナメント1回戦ではクロアチアにPK戦で敗れた。

 田中碧は大会後、初のテレビ生出演。スペイン戦の劇的弾について振り返った。

 「堂安にボールを渡した時の予測」として、「まずは堂安選手にストレスなく、パスを届けたいと。スピードとコースを意識して。中に入っていくというよりかは止まって、律からもう1回もらうか、律が最終的にかわしてクロスあげた時、マイナスに来た時合わせられるように準備していた。止めてからパスまではイメージ通り。あとは堂安選手がどうチョイスするかだった。思った通りに進んだ」と回想。

 1―1の後半6分に三笘が左サイドから折り返し、詰めていた田中が押し込んで勝ち越しゴールとなった。あきらめずに走り込み、エンドラインぎりぎりで足を伸ばした三笘のプレーは、“三笘の1ミリ”と称賛を浴びた。試合ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の映像で、ボールが線上に残っていることが証明され、得点が認められた。この時の三笘の折り返しについて「クロス上げた時にニアが抜けた後、誰かしらいるなと思ってて。2人スライディングしてたからどっちかが触るのかなって。薫さんが奥にいて触ったんで、なんとか残してくれるんじゃないかなっていう期待はしていました。ディフェンス見えてなかったんです。自分とボールの世界になって。そんな感覚は初めてだったんですけど。後で映像見返して、相手がいたっていう。打った瞬間、後ろに相手がいたのはわかってたんですけど、打つ前にこれだけ走りこんでたのは自分ではびっくりしました」と体験したことのない感覚だったという。

 また三笘の折り返しについては「結構出てるなあと思ってました。見えてました、出てたなって。押し込むところまでは笛が鳴るまでやるのが普通なので決めはしましたけど」と語って笑いを誘い、「止まってVARになった時は、伊東選手が隣にいたんで、お互いに“出てたよな”と。2人とも右サイドから見てたので。伊東選手から出てたよね?って聞かれたんで“出てましたね”“そうだよね”って」とピッチ上のやりとりを明かした。

 それでも、押し込んだ瞬間は「来い!って信じてたボールがホントに来た。なにがなんでも入れてやろう、体のどこかに当たって入ってほしいという気持ちで詰めに行った」。当時の映像を見ながら「“たぶん出てる!”“アウトアウト!”って言ってますね」と苦笑しながら「(ゴール認定されて)うれしかった、アウトで切り替える覚悟はできていた。(伊東)純也君もたぶんビックリしてますね」と振り返った。

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2022年12月12日のニュース