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城彰二氏 必然の勝利生んだモロッコの質高い「攻撃3割」

[ 2022年12月12日 05:05 ]

FIFAワールドカップカタール大会 準々決勝   モロッコ1ー0ポルトガル ( 2022年12月10日    アルスママ競技場 )

<モロッコ・ポルトガル>前半、高い打点のヘッドで先制ゴールを決めたモロッコ代表FWネシリ(中央右)(ロイター)

 【城彰二 視点】モロッコはサッカーの質が高く、勝ったのも必然だった。決勝点はFWネシリのヘディングだが、GKより高く跳び、アフリカ勢の身体能力の高さを発揮した。勝因は堅い守りと奪ってからつないで攻める意識の強さ。スイッチが入ると人数をかけて攻め、連係もいい。動き出しが早く、いい距離感で相手が嫌がるところに入る。ハードワークもしていて格上相手にもひるむことはなかった。ポルトガルに約61%ボールを保持されながら一発で仕留めた。守備7割、攻撃3割でも点を取って勝てるところは凄い。日本代表がやりたいサッカーも似ているが、日本は守るところまではできていたが、そこからの積み上げはまだまだ。

 ポルトガルはチャンスをつくりながら決めきれなかったのが全て。C・ロナウドは途中出場で決定機をつくって存在感を見せたが決められなかった。今のサッカーは運動量や動きの質が求められ、スター選手でも同様。ジョアンフェリックス、ラモスらいい若手が出てきており、自身は最後のW杯と考えているだろう。(元日本代表FW)

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2022年12月12日のニュース