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ボルシアMG板倉、フル出場OK 森保ジャパンに朗報!!練習復帰で17日カナダ戦間に合う

[ 2022年11月12日 04:55 ]

板倉滉
Photo By スポニチ

 負傷者続出の森保ジャパンに頼れる男が帰ってくる。9月に右膝を負傷し離脱していたドイツ1部ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(25)が、所属クラブで全体練習に合流。W杯前最後の親善試合となる17日のカナダ戦に出場できる見通しで、試合勘を取り戻した状態でW杯を迎えることができそうだ。また、先陣を切ってドーハ入りした国内組7人は11日に本格的な練習を開始。DF長友佑都(36=FC東京)は髪を金色にして登場し、鼻を骨折したDF谷口彰悟(31=川崎F)は黒いフェースガードを着けた。

 11月20日のW杯開幕を控え、負傷者続出の森保ジャパンに朗報だ。9月から右膝のケガで離脱していた板倉がいよいよ実戦復帰する。所属するクラブでチーム練習に合流済み。代表に合流後は17日のカナダ戦に出場できる見通しで、1次リーグ初戦のドイツ戦(23日)に「ぶっつけ本番」で臨むことは回避できそうだ。

 10日の会見でボルシアMGのファルケ監督は「板倉はチーム練習に2日間参加した。W杯でいい活躍ができるだろう」と回復したことを明言。日本代表に合流する前にクラブで練習試合に出場する可能性も示した。

 個人トレーナーとして板倉を支える、92年バルセロナ五輪陸上短距離代表の杉本龍勇氏(法大教授)は先週、現地で直接状態を確認。実戦復帰に向けて「90分やれると思います。90分(のプレー)を1回でいいからやると心肺機能が目覚めるというか、元に戻ってくる。W杯に向けて準備万全という状況になると思います」と太鼓判を押す。右膝については「痛みが出ないように動きの改善もした」と説明。心強い“師匠”の存在が完全復活を後押しする。

 今季ドイツ1部の強豪ボルシアMGに加入した板倉は9月12日、練習中に右膝を負傷。内側側副じん帯の部分断裂と診断された。その後は手術を行わず、保存療法でのリハビリを選択した。離脱前はピッチ上で鬼神のごとき活躍で、指揮官も「キープレーヤーで、第6節までリーグ最高のディフェンダーだった」と絶賛するほどのパフォーマンスを維持。日本代表が9月に実施した欧州遠征に最高の形で入れる――。その期待の中でのアクシデントだった。

 現在、森保ジャパンではケガ人が続出。1日のW杯メンバー発表からDF中山、冨安、谷口、MF遠藤が次々と負傷し、センターバックとボランチの層が薄くなる心配があった。板倉はその両方でプレーが可能。カナダ戦で試すことができれば、試合勘を取り戻すとともに、窮地に陥った代表の救世主となりそうだ。

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2022年11月12日のニュース