×

鈴鹿・カズ 来季去就は白紙強調 鈴鹿愛語るも他チーム移籍も視野 豪快ヘッド、20日に最終節

[ 2022年11月12日 21:05 ]

鈴鹿・三浦泰年監督(右)とカズ
Photo By スポニチ

 2試合ぶりのカズダンスの舞台は、5月15日に右足を痛め、長期離脱の発端となったホームの鈴鹿だった。0―1の前半24分、左CKをつないだ球をカズは頭で押し込んだ。先月30日、FCティアモ枚方戦でPKを決めたが、PK以外では今季初ゴール。ケガの忌まわしい記憶を一掃する仲間との舞。格別の味かと思いきや、1―2で敗れたことで「勝ちを持ってこられず、本当に悔しい」とカズの口数は少なかった。

 だが、ホーム最終戦での壮烈なヘッドは、3000人に迫る観衆はもちろん、開幕まで10日を切ったW杯カタール大会に臨む日本代表のハートにも届いたことだろう。29年前の「ドーハの悲劇」をともに味わった森保監督、そして日の丸を背負う26人へ「いいスタートを切れるように、ドイツ戦を頑張ってほしい」とエールを送った。今大会ではカズ自身もスポンサーのアンバサダーとして29年ぶりにドーハに赴く。日本やブラジルの試合を観戦予定で「世界のサッカーファンの一人として楽しめたら」と早くも胸を躍らせている。

 20日に今季最終節が控え、来季の去就に注目が集まる。「継続というものが凄く大事。(取り消しとなっている)Jリーグの(百年構想)資格を取り戻してあげたい」とし、「まずは鈴鹿を優先」と鈴鹿への残留を示唆する一幕もあったが「何も決まっていない」「一番やりがいを感じられるところにいたい」と、去就は白紙ながら状況次第で他チームへの移籍も視野に入れることを明かした。

 今は22年シーズンを走り切ることしか頭にない。兄の三浦泰年監督が試合後に「60歳までやれる」と太鼓判を押したことを伝え聞くと、カズは「僕自身は70歳までやるつもり」とニヤリ。“生涯現役”を宣言する55歳の本当のゴールは、まだ遠く先にある。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月12日のニュース