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【森保Jの26人】鎌田大地 “四拍子”そろった万能型中盤

[ 2022年11月12日 04:53 ]

日本代表の中心として活躍が期待される鎌田
Photo By 共同

 今季ドイツ誌キッカーの平均評価ランキングでフィールド選手トップに立つなど、今やワールドクラスに成長した鎌田。自身初出場となるW杯でも、攻撃陣の軸として周囲の期待は大きい。鳥栖で約1年半、指導したイタリア人指揮官のマッシモ・フィッカデンティ氏(55)もその一人だ。

 両者の出会いは16年。プロ2年目の鎌田は19歳だった。フィッカデンティ氏はチェゼーナでDF長友、FC東京でFW武藤(現神戸)。名古屋でMF相馬らを育てた名伯楽。「質の高い選手だとすぐに分かった」と、鎌田の才能に気づくのにも時間はかからなかった。そこから縦に速いサッカーに順応するトレーニングなどを積み、順調に成長を遂げた鎌田は、そのシーズンJ1で7得点。一気に才能が開花した。

 最大の特長は「テクニックに優れた選手なのに、運動量が豊富で、戦術理解度も高く、チームのために犠牲を払うこともできる」(フィッカデンティ氏)こと。その言葉を証明するかのように、今季は本職のトップ下のほか、ボランチでもプレーするなど万能性も発揮している。「完成された攻撃的MF。世界トップ3のリーグでも十分にプレーできる」とイタリア人指揮官。今や多くのビッグクラブも注目する鎌田にとって、カタール大会は自らの価値をさらに高める初舞台となる。(垣内 一之)

 ◇鎌田 大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日生まれ、愛媛県伊予市出身の26歳。京都・東山高―鳥栖を経て17年Eフランクフルトに完全移籍。18~19年シントトロイデンに期限付き移籍し、1年で復帰。昨季欧州リーグではチーム最多5得点を挙げ優勝に貢献。国際Aマッチ21試合6得点。1メートル80、72キロ。

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2022年11月12日のニュース