ルヴァン杯制覇の広島イレブンが工藤壮人さんに優勝を捧げる　塩谷「彼のためにという思いあった」

ルヴァン杯決勝   広島2―1C大阪 （ 2022年10月22日    国立 ）

＜ルヴァン杯決勝　C大阪・広島＞工藤壮人さんを偲ぶ横断幕をバックに優勝の記念撮影をする広島イレブン（撮影・小海途　良幹）
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　劇的な逆転で優勝を飾った広島イレブンが、21日に死去した工藤壮人さんにタイトルを捧げた。17～20年広島に在籍した工藤さんを悼み、この日はベンチ横に工藤さんが背負った背番号9のユニホームを掲げて戦った。

　17年に同じユニホームを着て戦ったDF塩谷は「同じ広島にいた仲間として、彼のためにという思いもあった。彼の性格からして、最後の最後まで病気と闘ったことは、その場にいなくても分かる。残念だけど、彼に届けられる勝利だったと思う」と振り返った。

　DF荒木は「非常にお世話になった。本当につらい思いがあったが、工藤さんのためにという思いがチームとして良い方向に働いたと思う」と工藤さんへの思いがチームを後押ししたと感じている。

　MF野津田は「ニュースを見て、整理できない部分もあったし、言葉にできない感情になった。自分たちにできるのは勝つこと、プレーできる幸せを感じてやることだと思った」と悲痛な思いでプレーしていたことを打ち明けた。