広島が劇的初V　急逝の工藤さんに捧ぐタイトル　9分のアディショナルタイムに同点！逆転！！

ルヴァン杯決勝   広島2―1C大阪 （ 2022年10月22日    国立競技場 ）

＜ルヴァン杯決勝C大阪・広島＞後半、決勝ゴールを決める広島・ソティリウ（中）（撮影・西海健太郎）
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　前日21日に逝去した工藤壮人さんに捧ぐ初優勝だった。広島はC大阪に劇的な逆転勝利。同杯クラブ史上初タイトルを獲得した。

　後半8分にDF佐々木のバックパスを奪われ先制点を与えた。後半途中からは数的優位になったが、なかなかネットを揺らせなかった。だが9分間のアディショナルタイムでドラマは起きた。右CKの際にC大阪DFにハンドがあり、VAR判定の結果、PK獲得。FWソティリウが右隅に決めて同点に追い付くと、その5分後には再び右CKからソティリウが右足で叩き込んだ。直後、試合終了の笛が鳴ると、佐々木らはピッチにうつぶして雄叫びを挙げた。

　この日のメンバー18人中10人が工藤さんとプレー経験がある。ベンチ脇には17年シーズンから2年間在籍した故人が18年シーズンに背負った背番号9のユニホームが飾られた。スタンドではサポーターからの「工藤壮人の魂は永遠に俺達と共に」と書かれた横断幕も掲出。試合前には両チームによる黙祷が捧げられた。

　広島は16日の天皇杯決勝でJ2甲府にPK戦負け。9度目のファイナル挑戦で、クラブ史上初めてカップ戦王者の称号を手にした。