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京都・チョウ監督「貯金100万円を100万10円にするつもりはない」 川崎F戦の真っ向勝負宣言

[ 2022年5月27日 18:26 ]

練習を終えて選手らとクラブハウスへ戻ってくる京都・チョウ監督(右端)
Photo By スポニチ

 京都のチョウ貴裁監督(53)が27日、あらためてスタイル貫徹を宣言した。リーグ6試合勝ち星なしで、J2降格圏16位・清水とは勝ち点4差。29日には本拠地で王者・川崎F戦があり、12年ぶりのJ1舞台で正念場を迎えている。

 特に広島(21日)、横浜戦(25日)と直近2試合では力の差を見せつけられる内容。だが指揮官は前を向く。

 「相手を良さを抑えることで勝てた時代はある。でも現代は自分たちのスタイルを磨いた中で相手に勝っていくのを選ぶのか、そうじゃないのか。それは監督次第。ただ、サンガはJ1で何かを残したわけじゃない。まずはガップリ四つに組む。最初からうっちゃりを狙っていたら、次の場所では良い相撲は取れない。スタイルは絶対に貫かないといけない。“最初からうっちゃりで勝つことも必要だ”と言われても、俺はそれは違うと思う」

 国技の相撲に例えながら、相手に正面からぶつかって通用するところと未熟なところを認識する必要性を説いた。その根底にはクラブとしてのアイデンティティー確立と、選手の飛躍的な成長への願望がある。

 「この時期に6試合勝てていないからといって、選手のエネルギーを阻害するような俺のコーチングがあったら、選手は大きく伸びない。貯金が100万円あったとして、終わったら100万10円でしたという風にするつもりはない。100万円を減らさない戦い方もアリだと思うが、俺はこのチームにはふさわしいと思わない。こういうチームを作っていくということで俺は監督を引き受けたし、その責任は果たさないといけない」

 湘南を指導した時代も勝てない時期があった。J2降格の悔しさも味わった。だが、やり続けた結果、MF遠藤航(シュツットガルト)やDF山根(川崎F)ら日本代表選手が生まれた。『京都から世界へ』を本気で目指す指揮官は、川崎F相手でも守備的に戦うつもりはない。直近2試合で得た教訓をもとに、ハイプレス+ハイラインの攻守に積極的な戦いは継続する。

 少額の利息のためではなく、将来的な大金を手にするための投資だった―。いつの日か、そう言われることを信じて、J1王者にも真っ向から挑んでいく。

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2022年5月27日のニュース