川本治氏　長友＆南野の起用、指揮官の狙い明確　ともに良さ出た

カタールW杯アジア最終予選B組   日本2ー0サウジアラビア （ 2022年2月1日    埼玉 ）

＜日本・サウジアラビア＞後半、伊東のゴールをアシストする長友　（撮影・光山　貴大）
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　【川本治　視点】日本代表は中国戦と同じメンバーで戦ったが、特に長友と南野の起用は森保監督の考えが明確に出ていたように思う。長友は衰えを指摘されているようだが、何よりプレーが安定している。2点目のチャンスをつくったように強度の強いプレーもできるし、ここ一番でいいプレーをする。ボールのないところでの動きも抜群で、絶対的な信頼を得ている。中山は技術もスピードもあるが、ミスもある。まだポジションを奪うところまではいかないと思う。

　南野も本来はセンターフォワードの斜め後方、左インナーが一番合う選手。ゴールを背負うより、守備ラインの裏を狙ってゴールに向かうプレーが特徴だが、日本代表にはその位置はないので、左サイドから中に入り、広いゾーンでプレーしている。先制点の場面は、普通の左MFならもう少し外に入るが、ゴール前に入っていけるところは彼の良さが出たと思う。（元ジェフ市原強化部長）